印刷枚数は約半分に!ニュース原稿ペーパレス化・順調に稼働中!
株式会社福岡放送(以下、当社)では、報道ニュース原稿のペーパレス化を目指してきました。
2024.08.08「紙からタブレットへ…ニュース原稿のペーパレス化へ!」
2024年11月からシステムの一部運用を開始、2025年1月には「めんたいワイド」や「バリはやッ!」などの当社レギュラー番組を中心に、ニュース原稿を原則ペーパレス化しました。画面を通じてタブレット端末を手にしたアナウンサーをご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
導入前は「見えにくかったり重かったりするのでは?」「操作が不安」「紙なしでうまく情報伝達できるの?」など、不安の声も上がっていました。導入前に勉強会を複数回行ったのをはじめ、持ちやすいケースを導入、スタッフ1人1人が「習うより慣れ」とペーパレスのシステムを積極的に使って試行錯誤を繰り返してきました。本格導入から4か月が経過し、アナウンサーだけでなく、ニュースデスク、ディレクターや編集マンなど放送に関わる大半のスタッフが、紙原稿をタブレット端末に持ち替えて放送に臨んでいます。日を追うごとに、スタッフの習熟度も向上しています。
紙資源の使用を減らす効果は目に見えて現れています。以下の表は、ニュースを制作する報道フロアの紙原稿の印刷枚数について、導入半年前の2024年6月を基準とした推移です。ニュース項目の数などによって波はありますが、一部運用が進んだ2024年12月には15%減少、原則ペーパレス化に踏み切った2025年1月以降は毎月2分の1前後で推移していて、紙資源の使用を大幅に減らすことに成功しました。
他にもメリットがありました。情報のアップデートがタブレット端末で即座に共有でき、ニュース速報や続報を迅速にお届けできるようになりました。またコピー業務が大幅に減少、原稿の束を抱えたアシスタントスタッフが社内各所を大慌てで走り回る姿もなくなり…働き方改革にも一役買っているようです。
一方で「やり方を変えるのは大変」「これまでなかった手間も生じている」「システム不具合が起きた場合、どう対応するか」など、様々な意見も上がっています。活発な議論を重ねて、ワークフローの見直しやバックアップの構築など、課題一つ一つと日々丁寧に向き合っています。当社では「視聴者の皆さまに、正確かつ迅速にニュースをお届けする」という何より重要なミッションに、環境への配慮、働き方改革も意識しながらスタッフ一丸となって挑み続けてまいります。