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2019.10.07

今年3月にスタートした「九州1周ヤマトホ!」7か月のダイジェストをお届け!のはずが、衝撃の展開に!?

やーっ!FBSジゃーナル編集部です。
突然ですが皆さん、覚えていらっしゃいますか?
7か月前、このFBSジゃーナルがスタートする直前にはじまったこの企画のことを…
その模様はコチラ!



極寒の皿倉山山頂で始まった「九州1周ヤマトホ!」
あれは最低気温2度の皿倉山山頂、3月8日のことでした。2018年秋から地元福岡で活動するタレントを対象にオーディションを続け、皿倉山で「九州1周ヤマトホ!」のチャレンジャーをサプライズで発表、なんとそのまま1年の旅に出たのです。



この「九州1周ヤマトホ!」は、FBS開局50周年記念として立ち上がった、九州の山々を結ぶ「九州自然歩道」全長2936.9キロをすべて歩く企画。想定期間・365日にわたり、九州の自然の豊かさ、里山の人々の暮らしなど、地元の素晴らしさを再発見することが目的です。

そして想定外のサバイバル生活、人々との出逢いとふれあいの中でチャレンジャー2人が成長していく…その過程をみどころとしてテレビとSNS、登山アプリ「YAMAP(ヤマップ)」で、2人の日々の様子をお届けしてきました。

「番組見たよ!頑張って!」と、山ですれ違いざまに声をかけてもらえる涙が出そうな出逢いや、わざわざ2人をみかけておにぎりを作って届けてくれたり、突然なのに泊めてくれたりといったトレイルエンジェルのやさしさにふれ、7カ月、チャレンジャーの2人は心身ともに大きく成長してきました。




そんなチャレンジャー、お笑いコンビ「STAND」の2人はこちら。
↑3月8日、チャレンジャー決定の瞬間!

元自衛隊員の廣渡優士君(24)と、ほんわかおっとりしているけれど芯の強い西村哲耶君(25)。2人はコンビ結成前から同じ事務所に所属し、同じバイトに通っていた仲良し。そんな売れない芸人の2人が、1年を通して、人として、芸人として成長していく壮大な企画が「九州1周ヤマトホ!」なのです。


実際にこれまでにたどったルートはこちら。


初の標高1000m越え!福岡県・英彦山でイタダキました!


福岡県・宝満山でイタダキました!


九州百名山のひとつ!佐賀県の天山でイタダキました!


佐賀県は武雄市と有田にまたがる黒髪山でイタダキました!


長崎県・平戸市の生月島の絶景も素晴らしかった!


昨年登録となった世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の教会がある五島列島もくまなく歩きました!野崎島の鹿、可愛かった♡


西海橋でもイタダキました!

福岡編、佐賀編から長崎の離島シリーズに突入し、つい先日、長崎編が終了。いま、彼らは熊本編に突入してい…る…はずだったのですが…。


そこで起きたアクシデント!!

7月頭、廣渡のリタイア宣言

スタートから122日目の7月7日。心身ともに限界を迎えていた廣渡君が、「もう限界だ!」と番組ディレクターに言い放ち、なんと独りで現場から帰ってしまいます。


このできごとは、番組を見ていた視聴者にもYAMAPで見守って下さっている登山ファンの方々にも衝撃だったことでしょう。3月8日に皿倉山で見送った編集部も、言葉にならないほどショックを受けました。2人の笑顔を、また皿倉山で迎える日を楽しみにしていました。このまま2人の姿を見ることはできなくなってしまうのでしょうか…。

↑3月8日、スタート直後の二人の後ろ姿…

廣渡君の限界を誰よりも隣で感じていた西村君は、強く引き留めることもなく、淡々とその日の目標地点までたどり着きますが、その晩、独りでヤマメシを食べながら、号泣…。
ここまで数か月をともにし、同じ釜の飯を食べた相方が、自分のことを気遣う余裕もなく離団。「いや、きっと自分のことを考えて、ペースを落として足を引っ張っていることもストレスになっていたんだろう…」そんな想いが西村君の脳裏にぐるぐるめぐったのではないでしょうか。

「アイツが二度と戻って来られない場所まで向かってやる」

翌日、2人分の荷物を背負って、これまで以上にスピードアップする西村君は、徐々に2人で過ごした時間のことを語りはじめます。

「ただ2人で歩けばいいのではなく、お互いのことをどれだけ理解し、支え合うことが大切だったか」。目標に向かって進み続けるという意味では、西村君のほうが体力的にも精神的にも先を行っていたのだと思いますが、いざ宿泊先の交渉や、道行く人とのふれあいとなると、廣渡君の人なつっこさにどれだけ助けられていたのかを痛感したようです。


そうした面もひっくるめて廣渡君の想いを受け止める西村君の大きなやさしさは、見守る我々の心をもあたたかくしてくれました。



コンビはこれからどうなるのか…離団した場所に再び向かう廣渡

一方、3月にあの極寒の皿倉山で見送ってくれた母のいる実家へ帰宅した廣渡君。「帰ってきちゃったの。…哲ちゃん(西村君)は大丈夫…?」お母さんも、それ以上声をかけることができなかったようです。


しかし、廣渡君は思い悩む数日を乗り越え、西村君を追いかけ、追いついて謝りたい、と実家をスタートします。


その頃、独りになってペースが上がり、着々と目標をクリアしていく西村君は、普賢岳を下山し、小浜で「サンカクフェス」の設営を手伝うことに。


これらの様子もすべてYAMAPで記録されているため、追いかける廣渡君は山道で登山者に「頑張って追いつけよ!」と声をかけてもらいます。改めて、山を愛する人たちのあたたかさが身に染みました。

本来なら船で渡るはずの南島原―天草間をなんとカヤックで移動した西村君。

もはや彼の山と海を愛する心は、帯同しているガイドさんすらも脱帽。逆に番組スタッフが「休憩しようよ」と音を上げる始末。(笑)

そんなこんなで、イベント設営のお手伝いやカヤック移動ですこーしだけスピードダウンしてくれた西村君のお陰で、ついに廣渡君、天草で追いつき久々に西村君と再会しました。


8月7日、スタートから153日目。廣渡君が一方的に現場を立ち去ってから、1か月。緊張の中、廣渡君は西村君のもとへまっすぐ向かいました。

これまでの想い出を語り合い、再び笑顔が戻ってきます。あぁこれは、コンビ復活!?

しかし、「これからどうしたいのか」という本題を西村君が振ったところ、廣渡君は完全に沈黙してしまい…。

西村君の期待と不安が入り混じる表情に見ているこちらまで胸が張り裂けそうになる中、迎えた結論は…

追いついてくれたことが嬉しかった西村君、まさかの結論にさすがにショックを隠し切れません。
「謝るだけなら来んでよかったのに…」思わず出た西村君の本音。廣渡君のYAMAPでの書き込みを読みながらこの瞬間を待ち受けていた西村君にとって、廣渡君が追いかけてきてくれたことは、コンビ復活への最後の希望だったのです。いつも大きなやさしさで包み込んでくれた西村君が、このときこの言葉を口にしたことを、誰が責められるでしょうか…。


切ない別れを最後に、
STAND、解散。

これからいったいどうなってしまうのか…

次回、衝撃的急展開の熊本編は10月12日(土)朝9時30分OAです!

どうぞ一緒に見守ってください!お願いいたします!やーっ!



◆九州1周ヤマトホ!公式ホームページ
http://www.fbs.co.jp/yamatoho/
※「九州1周ヤマトホ!」は、環境省九州地方環境事務所の協力、そして九州自然歩道フォーラムの監修の元、実施しています。



◆最後に◆
残念ながらリタイアとなってしまいましたが、廣渡君が歩いた距離は153日目で1360キロあまり。
この距離は、凄まじいものです。本当に、心身の疲労と闘ってくれました。
離団した場所に戻り、西村君に追いつくために夜も雨の日も歩き続け、逃げずに自分の想いと対峙する姿に、番組スタッフも編集部も、大きな勇気をもらいました。

廣渡君、3月8日から8月7日までの5か月ありがとうございました!そしてお疲れ様でした!

これからの芸人生活も、FBSジゃーナルは応援しています。

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