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東福岡高等学校

決勝のみどころ

東福岡 vs 東海大福岡
激戦区・福岡で長くしのぎを削ってきた伝統校同士の決勝戦は意外にも、88回大会以来15大会ぶりの顔合わせとなる。

去年・おととしと、飯塚の前に敗れた選手権決勝。
東福岡にとっては12大会連続の決勝の舞台、3大会ぶりの全国出場を誓う。

ただ、今年のチームは、三大大会で今回が「初の決勝」となった。
今年は春の新人大会、夏のインターハイ予選ともに福岡県ベスト4。

準決勝で涙をのんだ相手は、いずれも創部6年目の福大若葉だった。
新人戦はPK戦で敗れ、インターハイ予選は0―3の完敗。
「夏の負けが、一番悔しかった」 どの選手も同じ思いだった。

悔しさを力に変え、個人として、チームとして成長を遂げ、迎えた選手権・準決勝。
相手は、3度目の対決となる福大若葉。
「若葉に2連敗している中で、選手権が最後だったので、自分たちの全てをかけて戦おうという気持ちだった」
キャプテン②柴田の言葉通り、チーム全体が強い気持ちで臨んだ一戦は、開始1分で⑯塩﨑が先制ゴール。
一気に自分たちのペースに持ち込むと、そこからは盤石の強さを見せつけ 6-0の完勝。
「赤い彗星」のプライドを胸に、いざ決勝の舞台へ挑む。

東福岡を率いるのは、去年12月に就任した平岡道浩監督。
東福岡初のOB監督として磨き上げてきたのは「手堅い守備」と「伝統のサイド攻撃」。
守備は「基本」を見つめ直し、より細部まで突き詰めてきた。
CB⑤山禄は「守備の基本が全員に染み付くような教え方をしてくれる。みんなの守備力も意識も上がっている」と成長を実感している。
攻撃について、平岡監督は「志波先生イズム・森重さんイズムを引き継ぐ、大サイド攻撃をしたい」と、距離感を緻密にサイドでどれだけ崩し切れるかを重点的に鍛え上げてきた。

右サイドにはテクニックが光る⑩児玉、左サイドには準決勝1得点2アシストの⑪神渡と、ともにドリブルに特徴のある選手が仕掛けていく。
1トップに準々決勝2得点の⑳伊波、シャドーには準決勝2得点の⑯塩崎に、準々決勝1得点の⑧佐藤宏耀とタレントは豊富。⑧佐藤宏耀と⑥大谷が中盤でボールを奪い、ゲームメイクするプレーもチームを大きく支えている。
2試合連続無失点と、磨いてきた守備は強固。
GK①後藤を中心に、CB④大坪・⑤山禄のコンビネーションで相手FWを封じ、②柴田・③福川の両SBも相手のサイドを自由にさせない。
準決勝で途中出場から2得点の⑦稗田をはじめ、サブのメンバーのクオリティも高い。

今年の3年生は、選手権全国の舞台を経験していない。
「選手権に対する思いはチームみんな強いですし、応援席の部員たちと一つになって、全国の切符を全力で取りに行きたい」と決勝へ意気込むキャプテン②柴田。
悔しさを乗り越え、成長を遂げた“赤い彗星”が、新監督ともに3大会ぶりの全国行きをつかむ!

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