緊急事態宣言延長の中 学びの質と感染対策の両立目指す

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福岡 2021.09.13 17:51

福岡県内の多くの小・中学校で夏休みが明け、授業が再開されて2週間が過ぎました。教育の現場では、延長された緊急事態宣言の影響を受けながら「学びの質」と「感染対策」を両立させるための模索が続いています。

13日、福岡県春日市の中学校には元気な生徒たちの声が響きました。この学校では9月の第2週、夏休みをはさんで約1か月半ぶりに通常授業が再開されました。

夏休み期間中に子どもたちやその家族に感染が拡大した春日市では、夏休みが明けた8月末からは市内全域でオンライン授業を続けていました。

その後、春日西中学校では、感染状況の改善に伴い、午前登校と午後登校のクラスに分ける分散登校での対面授業が開始され、10日からは通常授業に戻されました。

■吉嗣乙葉さん(中3)
「友だちの顔が直接見られるので、そこがうれしいのと、授業でも分からないところの教え合いができるから、授業への理解につながっていくので、オンライン授業が明けてよかった。」

■クラスの担任
「できるだけ間隔をとって、感染対策をお互いに声をかけ合ってしてほしい。」

13日の朝の会では、担任からあらためて感染対策の徹底が呼びかけられました。学校では2クラス合同で行っていた体育の授業を1クラスごとにしたり、学年集会を実施しないなど、感染を防ぐための取り組みを続けます。

■春日西中学校・佐久間啓介教頭
「コロナの状況がデルタ株が、どうなっていくか分からない部分があるので、1週間後、2週間後、また違う状況が考えられるので不安はある。状況を見ながら場合によっては短縮授業に切り替えるとか、分散登校に切り替えるとか、臨機応変に対応できるよう対策を行なっている。」

福岡県内の多くの小中学校では、新学期が始まって2週間が過ぎましたが、8月末から9月12日までに、県内の小中学校で確認されたクラスターは1件のみで、いまのところ学校内で感染が広がっている状況ではありません。その一方で8月30日から1週間での感染者の割合を見てみると、10代以下が4分1を占めます。その理由の一つと考えられているのがワクチン接種で、10代の接種率は6%にとどまっています。若者の感染が依然多い状況を受け、通常授業の再開に慎重な学校もあります。

■澤田キャスター
「電気がついていない教室もあり、こちらの教室には先生はいますが、生徒の姿は確認できません。」

福岡市の福岡雙葉中学校・高校では13日、オンラインでの朝礼が行われていました。

この学校では、夏休みが明けた9月1日から、大学受験を控える高校3年生を除いて、オンラインでの授業を行っています。本来なら13日から対面授業を再開する予定でしたが、緊急事態宣言が延長されたことから、9月第3週はオンライン授業を続けることにしました。

■中学1年生
「学校に行けると思っていたので残念でした。オンラインだとその場で質問とかもできないので、学校に行って授業を受けたいなと思いました。」

子どもたちがいない部屋で、教諭が画面に向かって楽器を演奏していました。

■音楽の教諭
「先生が演奏しているのに合わせてやってみようという動画を作っていて、楽しいですけれど、やっぱり対面が授業しやすい。反応も返ってくるので。」

この学校のオンライン授業は教室と自宅をリアルタイムでつなぐものではなく、授業を収録した動画を配信する方法で行っています。生徒は1人1台配られているタブレットを使って、いつでも質問することができます。

■福岡雙葉中学校高等学校・谷本昇校長
「オンライン授業をすることで教員も在宅ワークができますので、子どもたちと教員の健康も守らないといけないので、オンライン授業をやっています。」

教職員は週2回程度在宅勤務ができるようになり、生徒だけではなく教える側の感染も防ぐことができます。しかし、このままオンライン授業を続けると、文化祭などの行事ができないことから、9月第4週から分散登校に切り替える予定です。

■谷本校長
「子どもたちが学校の主人公なので、子どもたちの満足度を上げるために、子どもたちと教員が協力して、保護者の皆さんもそうだが、とにかく協力して乗り越えていく。」

感染を防ぎながら、子どもたちが安全に学ぶ機会をどう守っていくのか。

緊急事態宣言が延長される中、教育現場の試行錯誤が続きます。