目撃者f
#061 地獄は見ていなくても ~ある被爆者の信念~
「私は地獄を見ていない」
そう語り始めるのは、被爆の実相を詩として伝え続ける
福岡市博多区の被爆者・吉崎幸恵さん(85)
5歳の当時、長崎の爆心地から3.5キロの自宅で閃光と爆風を受けました。
戦後、仕事のため福岡に移り住み、40歳を過ぎてから語り部として歩み始めま
すが…。
ただ、地獄を見ていない自らの経験だけでは被爆の実相を語り尽くせない―。
そう考えた吉崎さんは、ほかの被爆者たちに“あの日”の記憶を直接取材し、
多くのことを学んで詩に託しました。