バリはやッ!

【特集】快挙!デフサッカー日本代表W杯準優勝 世界王者ウクライナとの決勝戦(2023/10/09)


【若林】
続いてのニュースピックアップは、先週からお伝えしている
もう一つのワールドカップについてです。

【須田】
耳に障害のある選手たちがプレーするデフサッカー。
そのワールドカップがマレーシアで行われまして、
男子日本代表が、史上初の決勝に臨みました。
バリはやッ!は現地まで取材に行ってきました!



イングランドやドイツなど19ヵ国が参加したデフサッカーワールドカップ。

障害の程度による不公平さを無くすため、
選手たちはグラウンドに入る前に補聴器を外すことが義務付けられています。

♪記者
「松元さん、今はどれぐらい聞こえるんですか?」
♪松元卓巳主将
「全然聞こえてない今。何も聞こえてない。
♪記者
「自分の声は?」
♪松元卓巳主将
「唇見て会話してます。」

音のないサッカーとも言われるデフサッカー。
選手たちは、手話やジェスチャーでコミュニケーションを取ります。

決勝の相手は耳に障害がある選手たちのスポーツの祭典
「デフリンピック」で優勝国のウクライナ。

日本は序盤からウクライナゴールを攻めます。

前半21分、
一瞬の隙をつき、ペナルティエリアからシュートを放ちますが…
これは相手キーパーにセーブされます。

試合が動いたのは、前半終了間際でした。
ウクライナのフリーキック。

平均身長180cm越え。
ウクライナの高さを生かしたヘディングで先制を許し、試合を折り返します。

♪松元卓巳主将(ハーフタイム)
「厳しい試合になることは分かっていたでしょ。
どれだけ自分たちの力を出せるかだよ。自分を信じよう!」

チームを鼓舞するキャプテンは宇美町出身の松元卓巳選手。
代表歴はチーム最長の17年です。
誰よりも日の丸を背負ってきた選手だからこそ、世界一へ強い思いがあります。

♪松元卓巳主将(決勝戦前夜)
「人生の半分はデフサッカーに関わっているから(人生)そのもの。
今まで苦労をともにしてきた仲間とか先輩にも恩返しができる」

その強い思いがプレーに表れます。

後半25分。
ウクライナからカウンターを受け、日本、絶体絶命のピンチ。

♪「松元選手さんスーパーセーブ」
♪会場からの声援
「日本!日本!」

日の丸を背負う選手たちの諦めないプレーに、
スタジアムからは、日本コールが湧き上がります。

その後、一点を追加された後半44分。
サイドから切り返し…

♪岡田拓也選手
「シュート」

今大会6得点をあげているエースストライカー
岡田拓也選手のゴールで、1点差に迫ります。

しかし…

♪「試合終了」

あと一歩及ばず、2対1で試合終了。
敗れはしたものの、世界王者と互角の戦いを見せた日本。
デフサッカー男子日本代表、史上初の準優勝を勝ち取りました。

♪松元卓巳主将
「銀メダル!世界2位です。重いです。
メダルはずっと欲しかったので、かけられた瞬間は悔しい気持ちもありながらうれしかった。
人それぞれ得意なことだったり、苦手なことたくさんあると思うんですけど、
僕であれば耳が聞こえにくい。コミュニケーションの部分が難しいとかあるんですけど、
スポーツを通せば、夢が目標に変わって、それに対して強い思いを持っていれば
達成できるということが伝わればいいなと思っています。


【須田】
準優勝ということで手話で拍手を送りたいと思います!
椎葉さん、いかがでしたか

【椎葉】
きょうスポーツの日ですけど、こういうまだ注目が集まっていないだけで、世界で戦えるスポーツってまだまだある。
ただこのデフサッカーのお話伺うと、遠征するときの遠征費が自己負担だったり、帯同するスタッフが少ないので、
自分で洗濯したりとか、選手の方の負担が大きいみたいで、それがどうにかならないかなと思いますね。

【須田】
でも準優勝はすばらしい。おめでとうございました。

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