九州・四国モデル 九州ヘリ防災報道プロジェクト

九州・四国モデルとは

私たち在福ヘリ局(KBC九州朝日放送・RKB毎日放送・FBS福岡放送・TNCテレビ西日本およびNHK)は2024年6月30日にある協定を結びました。

「南海トラフ地震発生時等の航空取材の協業に関する覚書」。

南海トラフ地震等の大地震が発生し、九州四国沿岸に津波警報・大津波警報が発表された場合に各局のヘリが系列を越えて連携することで、より効果的な防災報道を実現しようという試みです。

警報発表と同時に「九州ヘリ」5機は連携し、役割・地域を分担し、各地の映像・音声は5局の共有素材となります。この取り組みは「九州・四国モデル」と呼ばれています。民放局だけでなくNHKも含めたヘリ協業の取り組みは全国で初めてのことでした。

「九州ヘリ」がめざすもの

ヘリコプター
福岡のテレビ局のヘリは「九州ヘリ」と呼ばれています。
どのテレビ局も主に「九州エリア」をカバーする役割があるからです。
しかし広域災害の場合「1機で九州全域をカバーする」ことはできません。
では5機ならどうか。役割やエリアを分担したらどうか。
それも全ての映像・音声を共有する仕組みを作ったらどうか。
例えば各エリアに飛んだヘリがそれぞれの「津波」を捉えることができたなら、より避難を促すことができないか・・・
つまり九州・四国モデルは「防災報道」を目指す試みです。

九州・四国モデルのあゆみと全国への広がり

2022年 まず私たちは民放4局で話し合いを始めました。
毎月の定例会議を経て、はじめは「九州モデル」を目指していました。
翌年、NHKに呼びかけ、参加が決定。
24年6月に5局で協定を締結したことで「九州・四国モデル」としてスタートすることになりました。
こうしたNHKを含めた「報道ヘリ連携」の枠組み、「防災報道」を目指す取り組みは全国各地に広がりをみせています。

2022年~

在福民放4局で「九州モデル」を検討開始

2024年

1月 NHKが参加して5局で検討開始
6月30日 「九州・四国モデル」協定締結
8月8日 宮崎・日向灘沖地震
10月6日 第1回訓練実施
11月 宮崎エリアにて素材相互共有システム検証
12月7日 第2回訓練 参加局 民放NHK含む26局

2025年

1月13日 宮崎・日向灘沖地震
4月 *中四国エリア「中四国モデル」スタート
*中京エリア「名古屋モデル」にNHK参加
5月 *関西エリア「関西モデル」スタート
*北海道エリア「北海道モデル」スタート
5月24日
・25日
第3回訓練実施
*大分局で素材共有システム検証
*FBSはドローン遠隔操作実験も同時に実施

各局ヘリの位置情報共有システムの画像【第2回訓練より】

各局ヘリの位置情報共有システムの画像 各局ヘリの位置情報共有システムの画像
九州・四国モデルはまだ始まったばかりです。
私たちはこれまで以上に連携を深め、訓練を重ね、「国民の命を守る報道」を目指して参ります。

参考:九州・四国の主な地震(2000年以降)

地震発生地域の地図
2025/06/21~ トカラ列島で2000回以上の群発地震
2025/1/13 日向灘地震(M6.9)
2024/08/08 日向灘地震(M7.1)
2024/04/17 豊後水道地震(M6.4)
2022/12/13 奄美大島近海地震(M6.0)
2022/01/22 日向灘地震(M6.4)
2021/12/09 トカラ列島近海地震(M6.0)
2020/06/14 奄美大島北西沖地震(M6.3)
2020/05/03 薩摩半島西方沖地震(M6.0)
2019/05/10 日向灘地震(M6.3)
2019/01/08 種子島近海地震(M6.4)
2016/04/16 熊本地震地震(M7.1)
2016/04/14 熊本県熊本地方地震(M6.4)
2015/11/14 薩摩半島西方沖地震(M7.0)
2014/08/29 日向灘地震(M6.1)
2014/03/14 伊予灘地震(M6.2)
2005/03/20 福岡県西方沖地震地震(M7.0)
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