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2021.03.11

風雅の涙、名セリフ。光の理性。北川節がほとばしる! 【ウチカレ】第九話レポート

あと一話で終わりとは思えない、これが正直な感想です。
まったく先が読めません!
普通、予兆があるもんじゃないですか?いや、予兆はありますよ?しかし、しかしです!
結末がわからーん!
ということで、おさらいです。



風雅が町にやってきた!
恋愛小説家・水無瀬碧(菅野美穂)の育ての娘・空(浜辺美波)は、居所が判明した父・一ノ瀬風雅(豊川悦司)とともに沖縄旅行へ行ってしまい、「空をとられるかもしれない!」と心配する碧の不安をよそに、まさかの風雅を連れて戻ってきます。

そしてあろうことか、風雅は水無瀬母娘の住むすずらん町に居座ってしまうのです。
流木なんか売ってるあやしい存在なのに、なぜか周囲が次々と風雅に好意的になっていくその「生きる力」に、空は惹かれていきます。

「何が目的でここに居座ってるの?」と問い詰める碧。実は風雅は空の産みの母・鈴(矢田亜希子)のことも碧のことも覚えていたばかりか、空という娘がいることも、鈴からの手紙で知っていたのでした。



碧、空、風雅、そして鈴。それぞれの想い
風雅を問い詰める碧が語った「どうして自分には風雅の子どもが授からなかったのかと思ったら悔しかった」という告白は、同じ男性を好きになった女性同士、「風雅を想う気持ちを否定したくなかった」という想いと同居して、これまで碧の中でぐるぐると渦巻いては蓋をされてきた本音だったに違いありません。実に、深いですね。

一方、突如鈴の瞳にそっくりな、一目で「空だ!」とわかる娘と碧が一緒に現れて面食らってしまった風雅にも、去来する想いが多々あったようです。
一人お酒を飲みながら想いに耽る風雅の目の前に現れた、鈴の幻。「新しい男ができた、くらい言わせてよ」…まるで歌詞かのような女っぷりのいいセリフ…北川ドラマの真骨頂です。
そして、このシーンでのこぼれる寸前の風雅の泣き顔にもらい泣きした人も多いことでしょう。豊川悦司さん×矢田亜希子さんと言えば、北川ドラマの名作「愛していると言ってくれ」を思い出す世代の方も多いかと思います。それにしても、お二人とも相変わらず美男美女♡(もちろん、菅野さんの入浴シーンにも見惚れました♡)

しかも、この数日の碧とのやりとりを経て、風雅が出した提案が悶絶!
「例えば、僕達、やり直しませんか?…もしくは、はじめられませんか?」
後半!後半!このセリフが出てくるところが、風雅!俳優を辞めても流木と戯れても、碧がずっとこの人以上に好きだと思える人が現れなかった理由がドーンとここで放り込まれました!

空はここまでの一連の真実に振り回されてはきましたが、「母ちゃんはお人好しだから、私がいるから結婚も出産も諦めたんじゃないか」と心配します。天真爛漫でありながら、心の機微に敏感な彼女、まさに碧が育てた娘だなぁとしみじみ。鈴さん、空はいい娘に育ちましたよ…(恋愛方面にはちょーっと疎いんですけどね)。



渉先生、漱石、光、ゴンちゃんの想い
風雅がすずらん町にやってきたのは、空のカレシ・渉先生(東啓介)の粋な計らいでした。両親を早くに亡くした渉先生は、空に父親との時間を持って欲しかったんですね。いいカレシだね、なんかあやういけど…。

碧の編集担当・漱石(川上洋平)は、以前担当していた漫画家の盗作疑惑の汚名をかぶって異動となり、碧の担当になったという背景がありますが、ここにきて、まさかのその漫画家先生から「NYに来て担当して欲しい」というオファーが!
漱石、栄転でNYへ!?碧のことはどうするの?

碧と空と風雅が、すずらん温泉帰りに3人でキャッキャとはしゃぐ様子を見てしまった、幼なじみのゴンちゃん。段々と、本音が隠せなくなってきていますが、最終回で爆発するのでしょうか…。

そして、戻ってきた空と漫画制作に没頭する、同級生の入野光(岡田健史)。光の気も知らず、距離の近さに戸惑ったり、買い出しに行った帰りにチンピラに絡まれてメガネを割られてしまった空を送る際に、それとなく手をつないでくれたり、見ているほうが泣けてくるほど理性を保つ好青年!
しかも、そんな光の気も知らず、「大学を卒業して、就職したら、こうやって一緒に漫画を描いたりもできなくなるね」と突如淋しさを口にしだす空…。
「全部は変わらないでしょ」と返す光の想いの深さ…この気持ちが実ることはなくとも、何らかの形でずっと空のそばにいたい、という気持ちがひしひしと伝わってきました。

それなのに。
それなのに(大事なところなので二度言います)。
光の左腕に抱きつき、「光のにおいをかぐ」と!
(その直前の光の「なぁに?」の言い方の優しさが画面のこっちが惚れそうなくらい甘かった!)
空よ、その気持ちこそが…そろそろ気づこうよ…さすがに蛇の生殺しだよ…。

というところで、今週はおしまい。
碧は風雅、漱石、ゴンちゃん、誰を選ぶのか?
空は渉先生とこのまま恋人ごっこで終わってしまうのか?それとも光への想いに気づくのか?

なかなかにハラハラする一週間となりそうですが、どうぞ皆さま、盛大に妄想を繰り返して、来週またお逢いしましょう!



イラスト鎌田かまを

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