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ゾウと写真におさまれば~ようこそ!福岡市動物園へ~
2025.02.02

ゾウと写真におさまれば~ようこそ!福岡市動物園へ~

今回の目撃者fは、

2024年7月、待望のアジアゾウ4頭が福岡市動物園にやってきました。4000キロほど離れたミャンマーから遠路はるばる28時間。

福岡市動物園では、2017年に「はな子」が死んで以来、7年ぶりのゾウの受け入れです。

2歳の娘に初めてゾウを見せたいと足を運んだ夫婦。

ゾウの飼育員になるという思いを強くした中学3年生。

たくさんの人たちが、ゾウと写真におさまる光景が戻ってきました。

ゾウの受け入れに奔走したのは、その名も「ゾウ班」。

チームを率いる32歳の男性飼育員も、幼い頃、はな子と一緒に写真におさまり、ゾウに魅せられた一人です。

喜びも悲しみも―全面公開までの日々を、カメラが追いました。

ゾウと写真におさまれば~ようこそ!福岡市動物園へ~

ゾウ班を率いる飼育員・白濱祥平さん(32)。「家族みたいな存在として育てていけたら」静かな語り口ながら、ゾウへの熱い思いを買われ、リーダーに抜擢されました。
ゾウと写真におさまれば~ようこそ!福岡市動物園へ~
そんな白濱さんを支えるのは、はな子を担当していたベテラン飼育員・福原晋弥さん(50)。
ゾウと写真におさまれば~ようこそ!福岡市動物園へ~
寿命が長いゾウとの付き合いを考えると、若い世代に託すべきだと一度は打診を断りましたが、自分の経験を伝えることがチームのためになるのであればと、ゾウ班に加わりました。

新型コロナウイルスの感染拡大やミャンマーの情勢不安で延期になっていたアジアゾウ4頭の受け入れが実現したのは、2024年7月30日。

4頭のうち、12歳のメスのゾウは面倒見がよく、3歳の子ゾウと仲良く遊ぶ姿を、白濱さんたちゾウ班は、ほほ笑ましく見守っていました。

しかし、12歳のメスのゾウは来日から1か月ほどで急死。ゾウヘルペスウイルスによる病死でした。

もう少し早く気づけなかったのか、もっとできることはなかったのか―そう自問する白濱さん。

それでも、ゾウに会えるのを楽しみに待っている人たちのため、3頭のゾウとのトレーニングに励みます。知能が高く、人間を識別できるとされるゾウ。信頼関係を築くため、白濱さんたちの試行錯誤が続きました。
ゾウと写真におさまれば~ようこそ!福岡市動物園へ~
予定より1か月遅れでの全面公開となった11月30日、福岡市動物園には大勢の人が詰めかけました。

4頭のゾウの中で一番穏やかな14歳のオスは「あお」。子ども思いの22歳の母親ゾウは「ゆずは」。おてんばで好奇心旺盛な3歳の子ゾウは「わかば」。急死した12歳のメスのゾウも「すい」と名付けられました。

「3歳のわかばちゃんは、まだお母さんのおっぱいを飲んでいます」訪れた人たちに、3頭のことを説明するゾウ班のリーダー・白濱さん。

福岡市動物園には、悲しみを乗り越え、この日を迎えられた安どと喜びが広がっていました。

ベテラン飼育員の福原さんは、私たちにこんなことをつぶやきました。「白濱が小さい頃、ゾウさんと写真撮ってたじゃないですか。あんな物語が、またどこかで始まるといいな」
ゾウと写真におさまれば~ようこそ!福岡市動物園へ~
ゾウと写真におさまれば―。


目撃者f
2025年2月2日(日)深夜1時25分

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