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兵士になった少女~クーデターに揺れるミャンマー~
2024.10.27

兵士になった少女~クーデターに揺れるミャンマー~

今回の目撃者fは、

3年前に国軍がクーデターを起こし、実権を握り続けているミャンマー。17歳の少女は軍と戦うために兵士になることを決めました。

そして、日本国内からも多くのミャンマー人が祖国の平和を願い支援を続けています。

世界の関心がウクライナ侵攻や中東情勢に向かう中、“忘れられた戦場”となりつつあるミャンマー。

そこにあるのは、クーデターによって、自由を奪われたミャンマー人の姿です。

兵士になった少女~クーデターに揺れるミャンマー~

「どうせ死ぬなら、国民のために命を捧げたい」。幼さが残る顔で迷うことなく話す17歳の少女・クリスティーナさん。

軍と戦うために、軍事訓練を受けています。初めて手にする銃、重りを背負ってのランニング。彼女を待ち受けているのは、激化する内戦の最前線です。

ミャンマーでは2021年2月、国軍がクーデターを起こし、実権を握りました。民主化運動の顔、アウン・サン・スー・チー氏は、拘束されたままです。

民主化を取り戻すためにデモで抵抗する若者を軍は厳しく弾圧し、多くの市民が犠牲になっています。

若者は各地に点在する少数民族武装勢力と連携、一部では軍を押し返すまでになっていますが、内戦が終結する見通しは立っていません。
 
クーデターによって、日本に避難するミャンマー人も増えています。
福岡県内のアパレルメーカーで働く33歳の女性は、クーデターが起こったとき、ミャンマーに住んでいて、自由を取り戻すために仲間と一緒に連日、抗議デモに参加しました。


仲間たちが次々と拘束される中、国軍は彼女の自宅にまでやって来ます。女性は身の危険を感じ、日本に避難することを決めました。

「仲間が祖国の平和のために戦っているのに、自分は安全な日本にいて罪悪感を抱いています。」家族で暮らせる日を信じて、ミャンマーの平和を祈る日々です。
 
愛知県岡崎市の自動車関連工場で働くミィンミィンエイさんは、クーデターから1年半後の2022年8月、国軍によって母親と弟の命を奪われました。
兵士になった少女~クーデターに揺れるミャンマー~
かけがえのない家族を失った悲しみを背負いながら、街頭に立ち、募金活動で祖国の民主化を支援しています。

半世紀近くにわたって軍が支配していたミャンマー。ようやく民主化を成し遂げた国が再び、かつての軍政の時代に後戻りしようとしています。

内戦が泥沼化する中、ミャンマー国内、そして日本から祖国の自由を取り戻すために活動を続けるミャンマー人たちの姿を伝えます。


目撃者f
2024年10月27日(日)深夜2時

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