
2024.09.29
一瞬の幸せを求めて~警固界隈のリアル~
今回の目撃者fは、
「オーバードーズ」「悪質ホスト」など、社会問題の舞台となってきた東京・歌舞伎町の“トー横”。
そこに集う若者や未成年たちは“トー横界隈”と呼ばれる。
福岡にも、自らを“界隈”と呼ぶ少年少女が集う場所がある。
福岡市・中心部の警固公園。家庭や学校で生きづらさを感じている“警固界隈”が、何を求めて夜の公園にやってくるのか―。
20代のディレクターが少年少女と向き合い、“本音”に迫った2か月間のルポルタージュ。
一瞬の幸せを求めて~警固界隈のリアル~
都会のど真ん中にある憩いの場・警固公園。夜の帳が下りると、その姿は一変する。

日付がかわっても、たむろする若者、未成年の姿もある。パパ活や性犯罪など、大人の魔の手が忍び寄ることも。
警察は補導を強化し、夜な夜な集う若者たちは減少傾向に。それでも、夜の公園から離れられない少年少女がいた。
高校退学を機に家を出たと話すのは、16歳のユースケ(仮)。彼の寝床は、公園の人工芝の上だった。ともに夜を明かすのは、同世代。
親から虐待を受けたと話していた。境遇が似た仲間たちと過ごせるこの公園が、“居場所”だった。
見回りをする警察官に年を聞かれ、「20歳」と答えたナギサ(仮)。ディレクターが公園
に足を運ぶたびに、彼女の姿があった。
徐々に話をするようになると、彼女は本当の年齢を「16歳」と明かした。いわく、学校や家に居場所はない。「一瞬の幸せを求めて」唯一の“居場所”が警固公園だという。
食事などの生活は全て、公園で出会う仲間に頼っている。ただ、“界隈”に無償の愛はなく、不文律に背けば居場所は再び奪われる。「働いて恩を返したい」という彼女の本心は―。
ディレクターは“トー横”にも足を運んだ。そこには、“界隈”に寄り添い、否定することなく、支援を続ける大人たちの姿があった。
いざという時に、私たちを頼ってくれたら―そんな包み込むような優しさ。生きづらさを抱えた若者たちの“よりどころ”になっているようだった。
異例の厳しい残暑が続いた9月。それでも幾分過ごしやすくなった夜の警固公園には、相変わらず多くの若者が集っていた。
公園に通いながらも、新たな一歩を踏み出したユースケ。そして、ナギサは―。都会の闇をさまよう少年少女の“リアル”。

目撃者f
2024年9月29日(日)深夜1時55分
「オーバードーズ」「悪質ホスト」など、社会問題の舞台となってきた東京・歌舞伎町の“トー横”。
そこに集う若者や未成年たちは“トー横界隈”と呼ばれる。
福岡にも、自らを“界隈”と呼ぶ少年少女が集う場所がある。
福岡市・中心部の警固公園。家庭や学校で生きづらさを感じている“警固界隈”が、何を求めて夜の公園にやってくるのか―。
20代のディレクターが少年少女と向き合い、“本音”に迫った2か月間のルポルタージュ。
一瞬の幸せを求めて~警固界隈のリアル~
都会のど真ん中にある憩いの場・警固公園。夜の帳が下りると、その姿は一変する。

日付がかわっても、たむろする若者、未成年の姿もある。パパ活や性犯罪など、大人の魔の手が忍び寄ることも。
警察は補導を強化し、夜な夜な集う若者たちは減少傾向に。それでも、夜の公園から離れられない少年少女がいた。
高校退学を機に家を出たと話すのは、16歳のユースケ(仮)。彼の寝床は、公園の人工芝の上だった。ともに夜を明かすのは、同世代。
親から虐待を受けたと話していた。境遇が似た仲間たちと過ごせるこの公園が、“居場所”だった。
見回りをする警察官に年を聞かれ、「20歳」と答えたナギサ(仮)。ディレクターが公園
に足を運ぶたびに、彼女の姿があった。
徐々に話をするようになると、彼女は本当の年齢を「16歳」と明かした。いわく、学校や家に居場所はない。「一瞬の幸せを求めて」唯一の“居場所”が警固公園だという。
食事などの生活は全て、公園で出会う仲間に頼っている。ただ、“界隈”に無償の愛はなく、不文律に背けば居場所は再び奪われる。「働いて恩を返したい」という彼女の本心は―。
ディレクターは“トー横”にも足を運んだ。そこには、“界隈”に寄り添い、否定することなく、支援を続ける大人たちの姿があった。
いざという時に、私たちを頼ってくれたら―そんな包み込むような優しさ。生きづらさを抱えた若者たちの“よりどころ”になっているようだった。
異例の厳しい残暑が続いた9月。それでも幾分過ごしやすくなった夜の警固公園には、相変わらず多くの若者が集っていた。
公園に通いながらも、新たな一歩を踏み出したユースケ。そして、ナギサは―。都会の闇をさまよう少年少女の“リアル”。

目撃者f
2024年9月29日(日)深夜1時55分