
2022.03.27
“無実”にどう向き合ったか ~検証 飯塚事件30年~
今回の目撃者fは、1992年2月 福岡県飯塚市の女児2人が殺害された「飯塚事件」。
“無実”にどう向き合ったか ~検証 飯塚事件30年~
殺人などの疑いで逮捕・起訴された久間三千年元死刑囚は最高裁で死刑が確定し2008年10月28日に執行されました。
遺族は死刑執行の1年後、再審=裁判のやり直しを福岡地裁に申し立てます。

11年半におよぶ審理の末、訴えは最高裁で棄却されましたが、遺族は去年7月、再び再審請求を申し立てました。「飯塚事件」はまだ終わっていません。
裁判で久間氏は一貫して無実を主張、久間氏と犯行を結びつける直接証拠はなく一審の福岡地裁は複数の状況証拠を検討したうえで死刑判決を下しました。
その柱となったのがDNA型鑑定で久間氏のDNA型と犯人の型が一致したとされたこと。

もうひとつが「久間氏の車によく似た車を女児の遺留品発見現場で見た」という目撃証言です。
しかし、それら状況証拠の信用性は、「再審」をめぐる審理で大きく揺らぎました。
飯塚事件の「DNA型鑑定」は鑑定結果の間違いが判明した「足利事件」とほぼ同じ時期に、同じ機関の同じ鑑定人が、同じ方法で行っていました。
さらに、ずさんな科学鑑定や、目撃証言が捜査員に誘導された疑いも浮上したのです。

ことし2月、事件は発生から30年が経過しましたが遺族や弁護団の“闘い”は今も続いています。
弁護団の主張は?裁判所の判断は?死刑執行後の異例の再審請求にどう向き合ってきたのか、飯塚事件を検証します。
目撃者f
2022年3月27日(日)深夜1時55分
“無実”にどう向き合ったか ~検証 飯塚事件30年~
殺人などの疑いで逮捕・起訴された久間三千年元死刑囚は最高裁で死刑が確定し2008年10月28日に執行されました。
遺族は死刑執行の1年後、再審=裁判のやり直しを福岡地裁に申し立てます。

11年半におよぶ審理の末、訴えは最高裁で棄却されましたが、遺族は去年7月、再び再審請求を申し立てました。「飯塚事件」はまだ終わっていません。
裁判で久間氏は一貫して無実を主張、久間氏と犯行を結びつける直接証拠はなく一審の福岡地裁は複数の状況証拠を検討したうえで死刑判決を下しました。
その柱となったのがDNA型鑑定で久間氏のDNA型と犯人の型が一致したとされたこと。

もうひとつが「久間氏の車によく似た車を女児の遺留品発見現場で見た」という目撃証言です。
しかし、それら状況証拠の信用性は、「再審」をめぐる審理で大きく揺らぎました。
飯塚事件の「DNA型鑑定」は鑑定結果の間違いが判明した「足利事件」とほぼ同じ時期に、同じ機関の同じ鑑定人が、同じ方法で行っていました。
さらに、ずさんな科学鑑定や、目撃証言が捜査員に誘導された疑いも浮上したのです。

ことし2月、事件は発生から30年が経過しましたが遺族や弁護団の“闘い”は今も続いています。
弁護団の主張は?裁判所の判断は?死刑執行後の異例の再審請求にどう向き合ってきたのか、飯塚事件を検証します。
目撃者f
2022年3月27日(日)深夜1時55分