今回の目撃者fは、

精神疾患や依存症、長期ひきこもりや家庭内暴力などの家族の問題をテーマにして累計100万部を突破したコミック「『子どもを殺してください』という親たち」。

原作者の押川剛さんは北九州出身で25年にわたる自身の現場経験に基づきそれぞれのエピソードを書き上げています。

俺がつなげてやる～コワモテ“説得屋”の生き様～


中高年のひきこもりとそれを支える年老いた両親たち。

いわゆる「8050問題」など家族のあり方が社会問題になる中で長期引きこもりからアルコール・薬物依存者の自立支援まで様々な支援を続けてきた押川剛さん。

押川さんには忘れられない対象者がいます。親の資産を違法薬物や高級外車、遊興のために湯水のように使ってきたキヨさん(仮名)です。

世間体を気にしていた家族はキヨさんの薬物乱用に気づいていながら警察に通報せず、病院に連れて行くなどしていませんでした。

そんなキヨさんは長期入院を経ていよいよ退院を迎える直前に突如、亡くなりました。墓参りに行く押川さんを無情の雨が打ちます。

個別に対応していても多くの人を救えない現実に押川さんは家族が救われる制度の立ち上げを提言するために地元北九州市立大学で法律を学び直すことにします。

そんな矢先、自身の心臓に疾患が見つかったのです。

それでも支援の手を止めない押川さんにある女性が会いに来ました。かつて押川さんが支援をしてきたユキさん(仮名)。

違法薬物の売人と交際し覚醒剤を乱用していたユキさんは押川さんの支援で社会復帰を果たしていました。

押川さんの体調のことを聞いた彼女は生まれた子どもの写真を見せて押川さんにシングルマザーになっても強く生きていると今を告げます。

押川さんの活動を通じて家族のいまを伝えます。



目撃者f
2022年2月27日(日)深夜1時25分