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2021.11.28

コロナ禍…難聴の子どもたちに“優しさ”を

やーっ!FBSジゃーナル編集部です!

今回の目撃者fは、

新型コロナウイルスの感染対策に欠かせない「マスク」。しかし、口元を覆うマスクは難聴の人たちの生活を一変させました。

これまで“口の動き”を視ることで意思疎通を行っていた難聴者は貴重なコミュニケーションツールを一つ失ってしまったのです。

そんな「難聴を持つ人々の実態を知ってほしいー。」福岡から生まれた“人に優しい動画”に込められた想いを伝えます。

なんちょうなんなん ~コロナ禍…難聴の子どもたちに“優しさ”を~

福岡発!人に優しい動画の誕生


日本補聴器工業会によると日本人の10人に1人が「難聴」だという。

難聴の子を持つ家族会「そらいろ」代表・岩尾至和さんは去年12月、難聴についての理解を促す動画制作を企画。

クラウドファンディングで支援を募ると227人、約180万円の支援が集まった。


理解の進まない難聴者を取り巻く環境


岩尾さんの長女・橙ちゃん(7)は生まれつき重度の難聴。補聴器をつけて生活している。難聴についての理解が追いついていないことが原因で、保育園の転園も経験した。

「難聴の人は昔からずっといる。なぜ理解はこうも進んでないのか。」
そんな環境を少しでも変えたいと動画制作を企画した。


福岡が誇るアーティストが全面協力


動画制作には、岩尾さんの想いに共感した福岡ゆかりのアーティストたちが全面協力。歌声を担当するのは、東京や福岡を拠点に活動する永山マキさん。

永山さん自身も難聴の経験があり、「経験者だからこそ伝えたいことがある」と想いを込める。

また、アニメーションは、東京五輪の招致PR動画を制作した世界的アーティスト集団KOO-KIが担当。


動画が完成!ようやく「スタート」


多くの願いが込められ「なんちょうなんなん」が完成。すると動画を視聴した人たちから多くの反響が寄せられる。福岡雙葉小学校からは「人権教育に使用したい」と、岩尾さんの元に講演の依頼も入った。

さらには、デフサッカー日本代表の松本卓巳さん(福岡出身)も動画を知り、活動に協力を申し出る。福岡から少しずつ難聴理解の輪が広がり始める。

目撃者f
2021年11月28日(日)深夜1時25分

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