金色のアスリート

放送内容

2019.1.26 OA

福島 史帆実(フェンシング 女子サーブル)

勝負は一瞬。目にもとまらぬ速さで、相手を突き、切る。
相手を制する、瞬発力。
そして、何より…

福島選手:一番大切なのは、気持ちですね

今回の、金色のアスリートは、女子フェンシングサーブル、福島史帆実選手。
福岡県宗像市出身。
競技歴わずか6年で、日本一へ…
しかし…
勝ちを意識して、だめになった…。
栄光と挫折。
華麗な剣技に秘められた、素顔に迫ります。


2020年東京オリンピックへ。
トップアスリートのための強化拠点、
ナショナルトレーニングセンター。

フェンシング福島選手も日々、ここで汗を流しています。
そこへ、番組ナビゲーター潮田玲子さんが尋ねると、

韓国ドラマいいよね!

まさかの韓流トーク。一見普通の23歳の女性に見えますが剣を持つと、その雰囲気は一変します。

さて、魅力的なフェンシングの世界、
早速、潮田さんに体験してもらいましょう。

オリンピアンを持ってしても、反応出来ないそのスピード。
言葉通り、手も足も出ません。
パラードはいわば、一撃必殺の技。
相手の攻撃を待ち、カウンターを狙います。
要求されるのは高い瞬発力。
その名が知れ渡ったのは2016年の全日本選手権でした。

過去に全日本3連覇の強敵を相手に、得意のパラードが幾度も決まり、見事優勝。
競技歴わずか6年という異例のスピードで日本一に輝いたのです。

福岡県宗像市出身。
3兄弟の長女として、育った福島選手。
幼い頃から、負けず嫌いで、運動神経は抜群だったそうです。
中学時代に選んだ競技は陸上。
すぐに、頭角を現し、県内では表彰台常連に、ただ…。

そして15歳の時。大きな決断をくだします。
それが、フェンシングへの競技変更です。
背中を押したのは、福岡県タレント発掘事業。
当時を知る恩師はその素質を見抜いていました。
その先見の明は的中。
競技を始めて、わずか3年で、高校日本一に。
さらにその3年後には、全日本選手権で優勝。
順風満帆に思えたフェンシング人生。

しかし、2017年、予期せぬアクシデントがおそいます。

右足首靭帯の損傷。

2連覇を目指した、全日本選手権は辞退せざるを得ませんでした。
そして2018年、再び女王の座へと返り咲く事は出来たのでしょうか…?

去年12月、全日本フェンシング選手権。
王座復活を誓う福島選手は、順調に予選を突破し、準決勝へと駒を進めました。
対戦相手は、同じく優勝候補の、江村選手。
中学3年次から日本代表として活躍するサラブレットです。
15ポイント先取制のフェンシング。最大のライバルとの一戦。
序盤、最大の武器、パラードが炸裂。
試合の主導権を握ります。
あと5ポイントで勝利…
会場の誰もが、福島選手の勝利を確信していました。
しかしー

連続で5ポイントを取られ、一転劣勢に。
流れを変えるべく、福島選手が仕掛けます。
起死回生を狙ったパラードが失敗。
そして…

まさかの9連続ポイントを許し、
日本一返り咲きへの夢はついえました

絶対に勝ちたい…その思いが焦りにつながってしまった。
福島選手はそう話しました

克服すべき課題は明白。
だからこそ、潮田さんに聞きたい事が。

福島選手:もちろん、金メダルを取ることです!

フェンシング界では今年4月から
東京オリンピックの選考がスタート
天才、福島史帆実。勝負の一年が始まります。