番組向上への取り組み
番組審議会だより
第626回(2026年4月15日)
- 審議対象番組
- 番組審議「目撃者f やっぱ、家がよかね~ふるさと七山を診る~」(報道部)
- 放送日時
- 2026年3月29日(日) 25:55~26:25放送
議事の概要
「目撃者f やっぱ、家がよかね~ふるさと七山を診る~」
番組内容
「目撃者f」は地元を舞台に様々な問題を検証するドキュメント番組です。今回は、佐賀県唐津市の人口減少が激しい山間部の七山地域で、その人らしい最期を迎えることができるよう、医療、介護、そしてみとりまで、高齢者とその家族と向き合いながら奮闘する医師の姿を取材しました。
委員のご意見
- 現場の努力や献身に焦点が向けられ、地域医療の担い手不足など構造的な問題については触れられていたが、背景にある政策的な課題については限定的だった。
- 患者家族も出ていたが、家族が行うシャドーワーク的な部分の補足があるとよかった。
- 番組の早い段階で、地域や人物のイメージがつかめるような説明がなされていて分かりやすかった。
- 「やっぱ、家がよかね」というタイトルは、地域に寄り添う阿部医師の生きざまをテーマにした今回の番組の内容を言い表すには、分かりづらかったのではないか。
- 地域医療を、制度論だけではなくて生活の現場を通して描いていて、地域医療の持続可能性という極めて日常的なテーマを分かりやすく可視化できていた。
- 阿部医師自身を献身的な名医として持ち上げ過ぎずに、あくまで地域の中で自然に息づく存在として映し出していた点に非常に好感が持てた。病だけでなく、その人の人生や家族、暮らしに向き合う姿勢は医療の本質を考えさせるものであったと思う。番組タイトルの「やっぱ、家がよかね」という言葉の重みが視聴後にも残った。
- 阿部医師のような存在に支えられている現実は、感動的である反面、個人の献身に依存した地域医療は脆弱でもあり、過疎地における医療や介護などの課題を地域全体でいかに支えるかを考える契機として、非常に意味のある内容だった。
- なぜこのような状況が生まれているのか、今後どのようにこの地域医療を維持していくのかという点にもう少し触れられるとよかった。
- 視聴者の年代や家族状況、立場や出身地によって、視点や感想がかなり異なる番組だと思う。とても多様性があり意義がある番組であった。
- 在宅のみとりということで、穏やかで暖かい時間が中心に描かれていたが、家族の負担とか判断の難しさといった側面も提供されるとバランスが取れたのではないか。
- ナレーションが全編を通して、明る過ぎず、暗過ぎず、本当に地域に寄り添ったテイストでとても聞きやすかった。
- 看護師長の話にしか出てこない父親との葛藤がもう少し描かれていると、今の阿部医師のことがより伝わってきたのではないかと思った。
- 阿部医師を地域医療に没頭させることになった思いや記憶を、詳しく聞きたかった。