番組向上への取り組み
番組審議会だより
第625回(2026年3月18日)
- 審議対象番組
- 番組審議「運無人~タイムレスがハッピーを届けます~」(制作部)
- 放送日時
- 2026年2月28日(土) 14:30~16:00放送
議事の概要
「運無人~タイムレスがハッピーを届けます~」
番組内容
FYCSの4局(読売テレビ・札幌テレビ・中京テレビ・福岡放送)共同制作特番です。
今注目の8人組グループtimeleszがMCを務め、読売テレビ、札幌テレビ、中京テレビ、福岡放送の各エリア(北海道・東海・関西・北部九州)をメンバーと各エリアに縁のある芸能人が駆け回り、「愛すべきツイていない人=運無人(うんなしびと)」を大捜索。
それぞれのエリアを代表する4人の「運無人」の中から選ばれた日本一の「運無人」には、究極の救済として「現金100万円」を進呈。日本一の「運無人」には「最高のハッピー」がもたらされるという「運無人」救済バラエティ番組となっています。
委員のご意見
- 単に不幸なエピソードを並べるだけの番組づくりとは異なり、企画意図とストーリー設計がよく練られている。
- 4地域を横断する共同制作によって、ローカル局の現場力や地域性を全国規模の企画へ、スタジオでの企画へと自然に接続できていた。
- 他人の自慢できるような話と自分を比較しがちなSNSとは逆に、ついてなかったエピソードや悪い出来事を明るく紹介することで、視聴者も共感したり親近感を感じたり楽しく視聴することができただろう。
- 運のない人そのものにレッテルを貼って面白おかしく取り扱う展開になってしまわないかと心配していたが、実際は、人物というより運が悪かった出来事を競うもので、バラエティ番組として明るく取り扱われ、運の悪い出来事に共感し、寄り添っていく展開で、バランスが保たれていた。
- これまでの共同制作番組の、各局の局アナが自分の局の看板を背負い、他局に負けないように熱く地元をアピールするというワンパターンの手法から抜け出し、新機軸を打ち出していた。
- 4つの地域性がよくでていて面白い試みだった。
- 番組内で行われた足つぼ踏みや黒ひげ危機一髪などのゲームはどっちが当たりなのか、当たった方がいいのか外れた方がいいのか分かりにくかった。
- 撮影する場所が度々変わり、同じ場所でも撮影される方がどんどん変わっていくため、頭の中で情報を整理するのに時間がかかり、見ていて疲れた。
- 画面に出ていた男女の割合が男性に偏っていたように感じた。
- 全国4か所から中継でどんどん場面が移っていくことで臨場感を感じた。
- 一般的に運がないという言葉は否定的に受け取られがちだが、この番組ではそれを単なる不運として紹介するのではなく、様々な属性の方の背景にも焦点を当てながら、丁寧に紹介していたのが印象に残った。単なるエピソードの羅列ではなく、語りを通してその人物を丁寧に描いている点は、この番組の大きな魅力だった。
- 運がないというテーマであったが、その対になる運がついている、幸せと感じるものの両方を取り上げると、二つを比較してさらに深みが出ると感じた。
- 運がないというネガティブな概念を再解釈し、ある意味、視聴者自身の生活や価値観を振り返るような内容でもあった。今後、運のなさを描くだけでなく、その人の幸せなどにも視点を広げるような番組になるとよい。
- FYCSという新会社の存在は、おそらくよほどのマニアでなければ視聴者には浸透していないのではないか。一般視聴者にとっては、番組の舞台となる地域がなぜ福岡、関西、中部、北海道なのか、疑問を抱いた方も多かったのではないか。
- 運が悪いことをハッピーに転換するという企画の面白さはさておき、一番運がない、運が悪い人が最後は100万円をもらえてラッキーな人になってしまうという、その辺の頭の中の転換が難しかった。
- 豪華なキャスティング。スタジオの藤本美貴さんと柴田さんはさすがの落ち着きで、若々しいアイドルグループをきちっとバックアップしており、すばらしかった。