番組向上への取り組み
番組審議会だより
第590回(2022年9月21日)
- 審議対象番組
- 「目撃者f 映画館が焼け落ちた ~旦過市場 2度の大火~」(報道局 報道部)
- 放送日時
- 2022年8月28日(日) 25:25~25:55放送
議事の概要
番組内容
8月、北九州の台所「旦過市場」を2度目の大規模火災が襲いました。創業80年以上の映画館「小倉昭和館」は焼け落ち再開のめどは立っていません。市民や映画人の思い入れがつまった映画館の歩み、老舗の灯を守ってきた3代目館主親子の思いを伝えます。
委員のご意見
- 小倉昭和館が地元の方にとってとても大切な映画館であり、また経営者がコロナ禍など苦境を乗り越えて事業を継続するための努力をされてきたことがよく伝わった。
- 祖父の代から続く映画館、被災前に館主親子がお酒を飲みながら事業継承を議論するなど、細かなやり取りを通じて今の心情がよく描けていた。
- コロナ禍の前からの取材の蓄積に感心させられた。蓄積がなければ1週間で取材して番組にまとめるのは難しかっただろう。
- なぜ小倉昭和館の取材を続けているのか、記者やディレクターなどが登場して思いを伝えるような構成にしてもよいのではないか。映像を撮りためてきた理由が明確になると思う。
- 番組の最後に、館主の「続編があればいい」旨のインタビューがあり、このまま廃業とはならない可能性が示されていて救われた。
- ナレーションに地元の舞台俳優を起用、落ち着いていながら情感もあり、とてもよかった。
- 過去のシーンの登場人物の年齢については、放送日現在のものではなく、当時の年齢を丁寧に表記すべきではないか。見ていて混乱する方もいると思われる。
- ナレーションで、日時に関する「この日」や「そのとき」という明確でない表現について、事実関係との食い違いなど誤解を招かないように留意すべき。
- 小倉昭和館や旦過市場については、今後も取材を続けてほしい。
- 「目撃者f」は、深夜帯ではなく、もう少し視聴しやすい時間帯に放映できないか。