番組向上への取り組み

番組審議会だより
第572回(2020年11月18日)

審議対象番組
「地元検証バラエティ 福岡くん。」(制作スポーツ局)
審議対象日
2020年11月8日(日)
放送時間
12時35分~13時30分

議事の概要

番組内容

福岡県民さえ意外と知らない地元のあれこれを根掘り葉掘り検証する、超『ど』ローカルなバラエティ番組。今回のテーマは「福岡市中央区・博多区に次ぐ、福岡市ナンバー3の区はどこだ?」。各区を背負った論客がそれぞれの良さをアピールして「第3の区」の座を争います。
*【MC】斉藤優 伊藤舞(FBSアナウンサー)【スタジオゲスト】矢野ペペ
*【出演者】ケン坊田中 ノボせもんなべ おほしんたろう 若田部佳代 ツジカオルコ
元木寛人(FBSアナウンサー)

委員のご意見

  • 番組を見ていくうちに、自分が住んでいる区に対する思い入れがあることに気づいた。こういったテーマ、捉え方は面白い。
  • 公示価格、ミシュラン、安全性などのデータによるランキングは、「どこが1番かな?」と考えながら見る面白さがあった。各区の特徴がよく出ていた。
  • 番組の落ちは「みんな仲よくしましょう」だったが、「区は違えど同じ福岡市民、一緒に地域愛を育んでいきましょう」などの締めがよかったのではないか。それぞれの思い入れもあるので難しかったのだろうが、ぴりっとしない終わり方だった。
  • 福岡市のそれぞれの区の特徴について身近なテーマを切り口にトーク展開するということで、非常に軽くて会話のテンポもよく、気楽に視聴できた。
  • 出演タレントにあまりなじみがない方が多く、慣れるのに少し時間がかかったが、知らないがゆえにコメントが非常に新鮮だった。辛辣、歯に衣着せぬ発言も結構多く、かなり攻めている番組という印象を持った。
  • それぞれの区で足の引っ張り合いをすることもあったが、例えば、西新・大橋・香椎などのサテライトの特徴などを取り上げて、それぞれのいいところを前面に展開すれば、違った面白さになると思う。
  • 中央区と博多区を別格にして、「ナンバー3はどこか」という設定の仕方にあまり共感を持てなかったし、番組の中で取り上げられていた論点も、少し無理やり作ったという印象を受けた。
  • MCの衣装がセーラー服と学生服であるのはなぜなのか、必然性があるのだろうか。
  • この番組は、「福岡県民以外は1ミリも面白くない」と銘打っているバラエティではあるが、他の地域の人間からすると内輪受けのような印象で、どこが面白いのかよく分からない。
  • 同じ福岡県内の人でも、例えば北九州市や太宰府の方にはどれぐらい面白いのかが気になったが、反響がよかったということなので、その辺はクリアされているのだろう。
  • 番組の進行は討論会が中心で、ちょっと安直な感じがした。福岡をまだあまり知らない人間からすると、もうちょっと各区の見どころ・隠れた良いところ・スポット・店などを紹介してほしかった。
  • 番組の意図は、各区それぞれの良さをアピールすることだろうという期待を持って見たため、ランクづけが意図ではなかったということにほっとした。
  • 各区の地理的な位置づけ・境界線の位置・周辺市町村との関係や、歴史的な経緯などを紹介していて勉強になったし、データも興味深かった。面白さの中にそうした情報が散りばめられていたのはすごくよかった。
  • 東区の放生会は地元に根づいたお祭りだが、柄の悪い人が多いということで話が進んだのはちょっと残念だった。
  • 司会者がこそこそと笑って内輪で盛り上がっている感じがした。視聴者と一体になって番組の内容を感じられたかというと、少し距離感があった。
  • 「朝まで生テレビ!」のパロディーの討論番組はよくあるのかもしれないが、徹底的に緩いテーマを、徹底的に真面目に追求しているところに、ただのパロディーではない、この番組ならではのオリジナリティーが出ていた。
  • 司会者が「2019年度に全国住みたい町ランキング1位に輝いた福岡市中央区」と言ったが、住みたい町ランキングにもいろいろあって、今回紹介されたのはあまたの調査の中の一つにすぎない。こういう情報は、出所・出典を明記したほうがいい。
  • ランキングの数字はぱっと頭に入りやすい数字だけでなく、人口増加率・就業者数・商業販売額といったものも出して、裏づけをすればよかったのではないか。