番組向上への取り組み
番組審議会だより
第560回(2019年9月20日)
- 審議対象番組
- 「バリはやッ!ZIP!」(FBS制作)
- 審議対象日
- 8月28日(水)
- 放送時間
- 午前5時20分~6時30分
議事の概要
(イ)審議番組
番組内容
2015年10月、朝の情報番組「バリはやッ!」として毎週月曜日から金曜日の午前5時20分から放送をスタート。翌年2016年4月には番組枠を30分から70分に拡大、全国ニュース「ZIP!」を挟んで、「バリはやッ!ZIP!」にリニューアルしました。 今年10月で丸4年を迎え、地域密着をモットーにニュース、気象情報、スポーツからエンタメまでバラエティー豊かに福岡の朝を届けています。 今回は、放送当日に発生した記録的大雨に伴い、急遽、一部内容を変更「大雨情報」に特化し、リアルタイムで緊急対応の放送をしました。
委員のご意見
- 番組開始時点ではどれほど甚大な被害になるかわからなかったと思うが、状況の変化に応じて柔軟に番組内容を変更、大雨情報が次第に増えていき、各地からの中継も交え、総力体制で適切に状況を伝えていたと思う。
- ニュース報道番組において、報道機関として最も重要な役割が適切に果たされていることを実感できるとてもよい機会となった。
- 非常に切迫した状況下、大雨情報が時々刻々と変化する中での情報の伝え方は、非常にてきぱきと伝えられていて良かった。財津アナウンサー、森アナウンサー、両名の差配が見事で、災害発生時の情報収集という面も含め、安心して見ることができた。
- 重要なアナウンスの際には、女性アナウンサーが声を張っていつもより強めにゆっくりと読み上げていたのが印象的だった。
- 大雨警報レベルや土砂災害危険度をフリップで表示したり、色分けなどしたり、工夫がされていて、とてもわかりやすかった。
- 安全に避難するための四つのポイントや気象庁危険度分布が紹介されており、まだ暗い早朝にどのような行動をとってよいのか判断に困っている人たちに対して、とても親切で役立つ情報だと思った。
- 視聴者へリアルタイムに起きている事実を伝えると同時に注意点や情報を伝えることができるというテレビの特性をもっと生かして、「命を守る最善の行動」の具体例を繰り返し放送してほしかった。今回は、やや欠けていると感じた。
- 大雨特別警報、土砂災害警戒情報、河川氾濫情報などの言葉はふだんあまり接することがなくわからない。「危険度4」「1時間に200ミリ以上降ると重大な災害が起こりやすい」といった具体的な数値の説明を加えることで、わかりやすく、視聴者にもより緊迫した状況を実感してもらえるのではないか。
- 画面左上に雲と虹のイラストが長時間出ていたが、記録的大雨情報の放送の日には、親和性がないように感じた。
- 大雨の説明が、自分事として捉えづらいと感じる。双方向の通信等を利用して自分自身の地区の詳細情報が自宅のテレビに表示できないかなどといつも思う。災害に関する情報伝達は重要な課題で、今後も工夫を続けてほしい。
- 年々進む国際化や、来年開催されるオリンピックを考えると、日本語を母語としない外国人にも災害情報が伝わる工夫をすることが必要ではないかと感じた。また、子供が理解できるかどうかも重要で、子供たちの意見を聞く機会があってもよいかもしれないと思った。