番組向上への取り組み

番組審議会だより
第556回(2019年4月17日)

審議対象番組
「目撃者f 駅にピアノを置いたなら」(FBS制作)
審議対象日
3月31日(日)
放送時間
26時00分~26時55分(4月1日(月)午前2時00分~2時55分)

議事の概要

番組内容

ローカルドキュメント番組として、毎月1回、日曜日深夜に放送している「目撃者f」。 今回は、駅に置かれた誰でも自由に弾けるピアノをテーマに、どのような人が、どのような曲を、どのような理由で奏でるのか、駅を行き交う人の人生にそっと寄り添い、駅と街、人と人を結びつけるピアノの魅力やピアノをめぐる人間模様に迫ります。

委員のご意見

  • 駅の風景を淡々と静かに紹介していく番組のスタイルで、大げさで押しつけがましい演出もなく控えめで、見ていて非常に心地よく感じた。
  • 駅に置いたピアノをめぐる人間模様をうまく描き出して、質の高い番組に仕上がっていた。冒頭のナレーション「駅に置かれたピアノがつなぐ心の物語」という言葉を裏切らない内容だった。
  • ピアノを「私」というふうに擬人化したナレーションは親しみが持て良かった。ピアノの演奏を通じた人間模様が非常に興味深い番組だった。
  • ピアノが擬人化されてピアノ目線からの語りが良かった。また、猫が登場してピアノの友達のように演出されているのもおもしろかった。
  • ピアノを弾きに来る人の暮らしや生活、人生のひとこまにフォーカスしていく主旨だと思うが、エピソードを集める地道な工程や半年間の定点観測など取材には苦労があったと思う。
  • 親子の愛情を垣間見ることができ非常にいい話が多く、ピアノの奏でる音楽と相まってぐっと来る瞬間が何回もあった。
  • 駅に置かれたピアノを定点観測の地点として、朝、昼、夕方、夜と行き交う人たちの表情を追い、約半年間にわたって取材を続けたことで、それぞれの人物の成長ぶりがわかった。
  • 淡々と時間が流れる中で時系列に従って起きるエピソードや印象的な人物のエピソードなどを深めていく形だったが、1時間がかなり長く感じた。
  • 見終った後はとても気持ちがよく、温かい気持ちになったが、途中で中だるみした。30分にしたら集約されていいのではないかと思った。
  • オランダのホストタウンである佐賀が交流の一環でピアノを置いたとの紹介があったが、なぜオランダでピアノを置くようになったのかなどオランダに関する話がほとんどなかった。
  • 放送時間が深夜でもったいないと思った。放送時間帯にはもう少し配慮してほしい。
  • 24時間録画し続けることが倫理的に可能なのか。また、ピアノの管理はどうなっているのかなどが気になった。
  • ピアノの音がうるさいなどクレームやトラブルはないのか気になった。
  • この番組がきっかけとなって、佐賀だけでなく九州や全国に駅ピアノが広がっていけばよいなと思った。