番組向上への取り組み

番組審議会だより
第555回(平成31年3月19日)

審議対象番組
「今夜博多弁作ってみる」(FBS制作)
審議対象日
3月16日(土)
放送時間
24時55分~25時25分(3月17日(日)午前0時55分~1時25分)

議事の概要

番組内容

FBS初の手法でネットを利用した視聴者参加型番組を目指し、番組名やお題を視聴者投票によって決定。福岡独特の文化や福岡県民共通の風習など「福岡あるある」をメインテーマに、「博多弁」という大きな枠組の中、言葉遊びで表現する挑戦的な番組です。

委員のご意見

  • 福岡独特の文化・風習を正面から取り上げ、非常に好感が持てる番組だった。番組制作方法は、まだまだ課題があるとは思うが、SNSなどネットを利用して作り上げるといったチャレンジングな企画も大変よかった。
  • 出演タレントの一つ一つの回答や回答をネタにした掛け合いのテンポが非常におもしろく、30分間あっという間に終わった。
  • スタジオセットが真っ白で非常に斬新で驚いた。また出演者の衣装は全員真っ黒で色違いのネクタイがすごいと思った。
  • 背景や備品が全て真っ白だったことに違和感を覚えた。目が疲れる感じがして、放送が深夜でもあり、もう少し見やすい番組にしてほしかった。
  • 「福岡あるある」の紹介だけでもおもしろいが、それを表す新しい表現を作るという企画は秀逸だと思った。形を変えた大喜利だと思えば、多少のおふざけは目くじらを立てなくてもいいと思った。
  • 「福岡あるある」を食べ物編、交通事情編、恋愛事情編に分けたお題はおもしろかったが、回答が悪ふざけし過ぎのように感じた。新しい博多弁を作ろうというコンセプトなのに、あまりに荒唐無稽で方言にも何もなっていない。視聴者を馬鹿にしている印象を受けた。
  • 方言学の専門家である二階堂教授が出ているのに、その役割がはっきりしなかった。もう少し方言学の専門家としてのコメントが欲しかった。
  • 「厳正なる審査」と言っていたが、決定プロセスがよくわからなかった。
  • インターネットを通じて視聴者が参加するということやホームページの構想段階の動画、ディレクターと斉藤優さんとのやりとりなども非常におもしろく、番組以外のところもよかった。
  • SNS連動の意図が感じられる場面自体が少なかった。SNSの特性である双方向性が今回の番組企画に生かされていたとは感じなかった。
  • 斉藤優さんの仕切りや突っ込みが思いのほか上手で、番組のテンポをよくしていたのは斉藤優さんだったかなという気がした。
  • 出演者の一人くらいは、こてこての博多弁話者を入れて、博多弁っぽい言葉を作るという配慮があったらよかった。
  • 方言の専門家と伊藤舞アナの淡々とした進行が、ふざけているようで真面目なことに取り組んでいるという側面を表していてよかった。非常に可能性を感じさせるおもしろい番組で、シリーズ化してほしい。
  • 出演メンバーの構成や発言内容を含めた役割を変えて番組進行をよくすれば、試み自体はユニークで第2弾はありなのかなと感じた。