番組向上への取り組み
番組審議会だより
第554回(平成30年12月18日)
- 審議対象番組
- 福岡夢実現バラエティー 頑張るキミに花束を!(FBS制作)
- 審議対象日
- 11月30日(金)
- 放送時間
- 午後7時~7時56分
議事の概要
番組内容
毎週金曜日19時放送「頑張るキミに花束を!」は、頑張っている一般の人にスポットを当て夢をかなえ、テレビだから出来ることを花束にして贈るをコンセプトに2016年4月にスタート。2年目の今年4月からは、一般の方に限らず、出演者、企業、お店など、とにかく頑張ってさえいれば番組で取り上げようと企画の幅を広げました。今回、芸人ブルーリバー川原さんが世界の怪魚や謎の生物を捕獲し料理する「ブル狩り」企画に伊藤舞アナウンサーが参戦、沖縄本島北部のメガタチウオ釣りに挑戦します。
委員のご意見
- 素直におもしろい番組だったと感じた。番組の進行自体はシンプルで、夜10時に船を出しメガタチウオ釣りにチャレンジするということだったが、海が荒れてハラハラしながら見ていた。
- 釣りにチャレンジする番組は単調になりがちだが、ハート岩へ行く途中に出会ったカップルのインタビューやソーキそばの遊具など、ロケ中に見つけた素材をうまく番組に取り込んで飽きないように工夫がなされていた。
- ブルーリバーの川原さんと伊藤アナの新しい組み合わせは、相性もよかった。体は大きいけれどちょっと頼りない川原さんと、小さいけれどしっかりしている伊藤アナという漫画に出てきそうな二人組だった。
- 「頑張るキミに花束を!」という番組は、ほろっとする人情味のあるヒューマンドキュメントという色彩があったと思うが、今回はバラエティー色を前面に押し出しており、ヒューマンな面が薄れたのは残念だった。
- 蛇を撒きつけるシーンは、女性アナに蛇を巻きつけて気持ち悪がらせる演出も時代遅れで、夜7時の放送時間を考えても番組最後につまむ程度で紹介したのは、ちょうどよいと思った。
- ソーキそば屋の遊具は、当然、安全基準の許可の範囲だとは思うが、雑な作りで恐怖を感じた。画面テロップには「自己責任」と書いてあったが、どれだけ安全なのかわからなかった。
- 沖縄そば店主の手作り遊具はおもしろかったが、事故が起きないか不安を感じながら見てしまい、消化不良な感じがした。
- 前振りが長過ぎて冗長な印象を受けた。バラエティーなので遊びも必要だとは思うが、早く本題に入って肝心の釣り時間が長いほうが見応えがあったのかなと感じた。
- 番組全体は楽しい内容に仕上がっていたと思うが、メガタチウオが釣れなかった場合に、ほかにどういう終わり方を考えていたのか一番気になった。
- 今回、台風によって荒れた海であったこと、時間も限られていたことで苦労して頑張ってメガタチウオを釣った演出になったと思うが、べた凪で釣れ過ぎたらどうなっていたのか疑問を持った。
- メガタチウオが深海魚だということを知らなかったので、深海魚について、あるいは巨大魚というものについて何か説明があったらよかった。
- メガタチウオ釣りは、画面を見ていても大揺れなのがわかり、よく撮影を続けたなと思った。 伊藤アナは、皆、具合悪そうな中、一人笑顔で淡々と職務をこなし、体力の強さと芯の強さが印象的だった。
- 今回、メガタチウオを釣る番組で限られた時間、悪天候の中、釣れるか釣れないかわからない体当たりのダイナミックな企画で、大人から子供まで楽しめるおもしろい番組だった。