番組向上への取り組み

番組審議会だより
第551回(平成30年11月20日)

審議対象番組
読売新聞スペシャル 17歳、球女(マドンナ)の夏 -野球を選んだ私たち-(FBS制作)
審議対象日
10月21日(日)
放送時間
午後4時25分~4時55分

議事の概要

番組内容

折尾愛真高校に女子野球部が誕生した2015年から「めんたいワイド」のコーナー企画「特集Motto!」で取材をスタート。さまざまな世界大会にも同行し、放送すること7回。
取材をきっかけに担当女性ディレクターが「侍ジャパン」女子代表のオフィシャルディレクターとして指名された。今回、単発番組として、これまでの取材映像とともに女子野球最年少代表に選ばれた折尾愛真高校3年生の田端凛々花さん、代表初の女性監督、橘田恵監督を通して、女子野球日本代表のワールドカップの戦いに迫ります。

委員のご意見

  • 女子野球をほとんど知らなかったので、新鮮な気持ちで見ることができた。国内認知度は低いとのことだが、世界で6連覇しているというのが驚きだった。
  • 題名から福岡出身の田端凛々花選手を中心にした番組かと思ったが、実質的には初めて指揮をとった橘田監督にフォーカスが当たっているように感じ、少し違和感があった。
  • 日本代表選手メンバー一人一人の表情が魅力的で、練習や試合での躍動感がすばらしく、田端選手や橘田監督を中心に皆さんの人柄が画面を通して伝わってくるような感じがした。チーム全体の雰囲気のよさが出ていた。
  • ワールドカップ6連覇という偉業を達成しているにもかかわらず、注目度が高いとはいえない女子硬式野球「マドンナジャパン」に焦点を当てた番組作りは評価できるが、タイトルと中身が違うと思った。
  • 日本での認知度が低い女子野球だが、野球のレベルの高さ、強さだけでなく品位も含めて世界から目標にされているというところがよく表現されていた。
  • 番組の主人公が田端凛々花選手なのか、橘田監督なのか疑問を感じた。番組全体として主役と脇役の位置付けがはっきりしておらず、タイトルに「17歳」と銘打って一見、田端選手が主人公であるかのように思えるが、途中から橘田監督に変わってしまったような印象を与えている。
  • 橘田監督は、マネージャー、監督、リーダーとして資質のある方だという印象を持った。今どきのリーダー像の一つのモデルかなと感じ、好感を持った。
  • 橘田監督をはじめ、「マドンナジャパン」の皆さんの素顔がよく描けていた。練習、合宿、試合と、バランスよく編集されていたが、女子野球の歴史的なことなども入れると、さらによかったと思った。全体的にあっさりしていた。
  • 福岡出身の田端選手が活躍されていて、今後が楽しみだ。よい選手を発掘された取材陣の見る目のよさを感じた。今後も取材が重ねられ次の特番につながることを期待したい。
  • 橘田監督は女性からの信頼が厚く、話に説得力があって監督にふさわしい人物だなと思った。揺れやすい10代の女子の気持ちを上手にコントロールしていた。
  • 選手の活躍ぶりを知らせるだけでなく、橘田監督の指導、練習方法や女子サッカー、バレーなどのほかのスポーツとの比較など、もっといろいろな切り口で女子野球を取り上げ、掘り下げればおもしろい番組ができるのではないかと思った。
  • この番組をきっかけに女子野球の底辺が広がって、将来オリンピック種目に選ばれたらいいなと思った。