番組向上への取り組み

番組審議会だより
第550回(平成30年10月17日)

審議対象番組
目撃者f リングに上がれ! 九州プロレス設立10年(FBS制作)
審議対象日
9月30日(日)
放送時間
25時25分~26時20分<10月1日(月)午前1時25分~2時20分>

議事の概要

番組内容

地域で起きた災害や事件を深く掘り下げたローカルドキュメント番組として、毎月1回、日曜日深夜に放送している「目撃者f」。
今回は、肉体と精神力を極限まで鍛え上げ、パフォーマンスを繰り広げるプロレス団体、NPO法人「九州プロレス」に密着。2008年、「九州ば元気にするバイ!」を合言葉に筑前りょう太が旗揚げして10年。その道のり、レスラー同士の強い絆、10年の困難な道のりを象徴する10周年記念イベントに迫ります。

委員のご意見

  • 九州プロレスに所属しているプロレスラーの実直な人柄や地域に貢献したいという熱い思いが画面を通して伝わってきた。プロレス会場の生の熱気や空気感が伝わって、レスラーの汗、観客の盛り上がり、笑顔など、臨場感や迫力にあふれていた。
  • 九州プロレスの10周年ということで、設立以来続いてきた取材の集大成的な番組になっていた。
  • 個人や団体を番組で紹介するのは難しいことだと思うが、肩入れし過ぎることなく、客観的に伝えようとすることで、真の姿を視聴者に伝えたいという意図はよくわかった。
  • 九州プロレスがNPO法人にこだわっている理由が、よくわからなかった。そのあたりの説明もあるとよかった。
  • 過去の取材場面も用いながら、10年間にわたる筑前りょう太さんの順調ではなかったが、ぶれなかった道のりを紹介、家族との映像を通して、家族の強い信頼が彼の精神を支えてきた側面も描かれていた。
  • 伝えたいことがぼやけていて、焦点が全く定まらず、この番組が視聴者に何を訴えようとしたのか理解できなかった。伝えたいことをしっかり伝えるには、強弱をつける必要がある。どれを強調し、何をシンプルにするのか、自分たちが取材した素材を自分たちで捨てる、そぎ落とす努力が足りないと思った。
  • 地域を元気にしようと、困難を乗り越えて自分の人生の目標を目指していくというコンセプトは非常にいいものだった。我々中高年以上の男性には、心を打ついい番組だった。
  • NPOを設立するに至る過程、その間の筑前りょう太の心の軌跡がないと、NPO法人たる九州プロレスを設立した理由が胸にすとんと落ちない。
  • 放送が深夜の1時半という時間設定は、どういう視聴者を対象に作られているのかと、疑問に思った。
  • 夢を追っているプロレスラーが現実的にはどんな生活をしているのか、生活費を稼ぐための労働風景など、夢を追うことと現実とのギャップ的なものがあれば、よりよかった。
  • 九州プロレスを応援する企業がもっとたくさん増えてくれればと思った。