番組向上への取り組み
番組審議会だより
第543回(平成30年2月21日)
- 審議対象番組
- 福岡夢実現バラエティー 頑張るキミに花束を!(FBS制作)
- 審議対象日
- 2月16日(金)
- 放送時間
- 午後7時~7時56分
議事の概要
番組内容
毎週金曜日19時放送「頑張るキミに花束を!」は、2016年4月にスタートして約2年、目立たないけど頑張っている人にスポットを当て、テレビだから出来ることを花束として贈り、応援するドキュメントバラエティー。今回は、添田町で暮らす平家の末裔、金子家の跡継ぎを探すというプロジェクト。約2年に亘る密着取材、金子さん家の婿取り大作戦をお届けします。
委員のご意見
- 金子家の皆さんの人の良さが滲み出ているところが、このシリーズの一番の魅力だと思う。普段と変わらない生活、会話など、作り込んだものではなく、自然な感じが非常に良いと思った。
- ゆるい恋愛ものではなく、戦う家族、婿取りに対して頑張るんだという意欲が伝わってきて、思わず引き込まれた。他局でも婚活番組は多いが、より本気度が高いお見合い企画だと感じた。
- テレビカメラの前で家族が素顔を見せ、食事をする場面も多く普通では撮れない映像で、撮影スタッフの努力には頭が下がる。女性ディレクターを始め、金子家としっかり向き合ってきたからこそだと思った。
- 婿選びというテーマの中で、過疎化が進んだ山奥のありのままの暮らしや懐かしい家族愛などを感じさせる良い番組だった。一方で、山奥の農業のあり方、日々の暮らし方についても問題点を投げかけているように思った。
- 表情や言葉に出さない家族4人それぞれの心の動きが微妙に表現されていて、良いと思った。
- 物を食べるシーン、キッチンで家事をしているシーンが多く、好きだった。何気ない親子の会話にほっこりさせられるなど、その背景にはいつも女性ディレクターの声が入っており、女性の視点ならではの場面だと思った。
- 血族や土地を守る、家のことを大事に思い結婚を考えるというのは、今はあり得ないようなことで、それらが新鮮で面白いのではないかと思った。
- 放送の振り返りが長過ぎる。以前の放送を見ていなくても理解できるよう親切に作られていると思うが、熱心な視聴者からすれば、くどい。初めての視聴者と熱心な視聴者のどちらを大事にするのか、塩梅は難しいとは思うが、工夫が必要だと思う。
- 初めて見たが、3人の婿入り体験の様子が番組の最初に総集編のように入れられていたので、スムーズに番組に入ることができた。
- プライバシーと個人情報保護の時代に、住んでいるところや家族の全てをここまでさらけ出して芸能人のような扱いになって、細やかな配慮が欠かせないだろうなと思った。
- 冬の放送で半袖のシャツや汗びっしょりのシーンは、季節感が違い過ぎて、違和感があった。取材と放送は間を開けないほうが望ましい。番組としての鮮度に疑義を生じさせる。
- 多様な視聴者を想像しながら番組の構成、進行を考えていくことが大事だと思った。