番組向上への取り組み
番組審議会だより
第542回(平成30年1月17日)
- 審議対象番組
- 九州 2017(FBS制作・九州6局ネット)
- 審議対象日
- 12月29日(金)
- 放送時間
- 午前9時30分~10時25分
議事の概要
番組内容
九州の系列局との共同制作により九州で起きたこの1年の出来事を映像で振り返る番組。 今回は、従来のスタジオ展開からVTR形式に変え、福岡放送の森アナウンサーと長崎国際テレビの中島アナウンサーによるナレーションで連ね、激動の年となった九州の2017年をテンポ良く振り返ります。
委員のご意見
- 2017年は、いろんな出来事があったんだなというのを、飽きさせずテンポ良く狙い通りに作られていたと思う。九州の出来事を各局ネットして、各局トピックをまとめて放送することは、九州は一つという観点からも良い番組だったと思う。
- 全部見てどれも良かったので、何がだめ、どこが良かったというのは、一見しただけでは分かりにくかったが、見ても見なくてもどっちでもいいかなというくらいのところにあると思った。
- 1年の総まくりとは言え、項目が多過ぎたなと思った。取り上げるに値しない項目も少なくなかった。
- MCが姿を見せることもなく、進行している人も出てこない、ひたすらニュースだけという手法は、好きだった。しゃべっている人たちが私見を交えず、テンポ良く進んでいくのが良いと思った。
- 最後の終わり方は良かった。昨年の九州で一番大きな出来事だった北部豪雨で締めくくって、前向きな話で締めたところが良かった。
- 目まぐるしく展開していく各地のニュースが、フラッシュニュース的で駆け足過ぎて、ただただ慌ただしく見たという印象で、アトランダムに構成されていたように思った。もう少しまとめ方や構成に工夫があってもいいのではないかと感じた。
- 例年のようにスタジオコメンテーターがいてコメントを挟みながらではないかたちが新鮮でいいなと思ったが、途中で集中力が続かなくなり、淡々とし過ぎていると思った。
- 市民が撮った映像や街の監視カメラ、固定カメラで撮られた映像が使われていたが、現場でしか見られない臨場感が伝わってきて、ニュースのリアリティをより高めてくれていたと思った。
- テンポ良く55分間があっという間で、放送時間が長いとは感じなかったが、ちょっと詰め込み過ぎかなという印象だった。総花的で濃淡がない、エッジが利かないような感じがした。
- 使う映像毎に制作した局名を出したり、ナレーションも福岡放送の森アナと長崎国際テレビの中島アナの組み合わせで、九州のネット局全体で作っている感じがして良かった。
- 年末の回顧というのは、面白くないというのが通り相場。それは取材がないからで、報道の基本は取材であり、改めて取材して新しい要素を加えていくということが大事だと思った。
- 今回の番組は、メジャーなニュースは少しにして、地域のちょっとしたトピックを多く取り入れて、初めて見る映像やニュースが多くあって、良いアクセントになって新鮮な感じだった。
- 経済ニュースが全く取り上げられなかった。九州でも注目すべき経済ニュースは沢山あったのに、ほぼ1本も取り上げられなかったというのは、ニュースの選択としてどうだったのかなということを感じた。
- 見ても見なくてもいい番組から、どう脱却するかというのが、これからの課題ではないだろうかと思った。