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ホークス情報

2011年4月24日

斉藤和巳 ~ リハビリ担当コーチで ”再出発” ~

斉藤和巳 ~ リハビリ担当コーチで ”再出発” ~斉藤和巳 ~ リハビリ担当コーチで ”再出発” ~斉藤和巳 ~ リハビリ担当コーチで ”再出発” ~
4月12日-
プロ野球が開幕。

ペナントレース連覇
そして悲願の日本一へ
2011年のスタートを切ったホークス。

時を同じくして
その男の姿は福岡・西戸崎にあった。

斉藤和巳・33歳。
今年、選手名鑑からその名が消えた。


彼は今、リハビリ担当コーチとして
現役復帰を目指している。

1か月の密着取材、
そして、語られた衝撃の真実。

かつてホークスの大エースとして君臨した男が選んだ
第2の野球人生…その再出発を追った。



2月1日、そこには用具を運び、バットを握る
斉藤和巳の姿…

昨年まで選手だった斉藤は今年から支配下登録を外れ
“リハビリ担当コーチ”という立場で現役復帰を目指している。



斉藤がプロとして頭角を現したのは
入団から8年目の2003年。

この年、20勝を挙げるなどホークスのエースに成長し
プロ通算79勝を挙げた。

投手・最高の名誉である沢村賞を
パ・リーグの投手としては唯一、2度受賞。

実績もさることながら、
その闘志を全面に押し出してのピッチングスタイルに
同じプロ野球選手も憧れのまなざしを向けた。


【杉内投手・2007年オフ】
「和巳さんの2年連続沢村賞を阻止する。」

【ダルビッシュ投手・2008年契約更改で】
「来年はソフトバンクの斉藤さんが戻ってくるので(楽しみ)。」

【和田投手・今年2月キャンプ】
「絶対に抑えてくれるオーラが出ている。」


しかし、その栄光は長くは続かなかった。

右肩腱板損傷-

肩を動かす際、重要な役割を果たす
腱板と言われる筋肉の損傷。

このケガを負ったプロ野球選手で
第一線に復帰した者は過去一人もいない。

結局、このケガが原因で今年から選手ではなく
リハビリ担当コーチとして再出発することとなった斉藤。

そんな斉藤が目指すのは、あくまでも「現役復帰」。
だが、自分の練習が始められるのは、
コーチとしての仕事がすべて終わったあと。



全盛期・150キロのストレートを投げ、
“豪腕”と呼ばれた斉藤。

だが今の彼は時間15分、
距離40メートルのキャッチボールが限界である。

【斉藤】
「ブルペンはもうちょいですね。
 あと、もう少しなんですよね、感触的に。まだちょっと怖さが抜けてないので。」


投手・斉藤が目指す次のステップは
ブルペンでの投球練習。

より実戦に近い傾斜のあるマウンドでのピッチング練習。
斉藤は、そのブルペンに一昨年の夏以来、入っていない。


【斉藤】
「もう一週間以上来ていますよね?(もう10日目になりますね。)
 10日目、10日間見ていて、なかなか”変化”はわからないでしょ?(…そうですね。)」


その後も2日に一回のペースで行われたキャッチボール。
距離も、時間も…”変化”は見られない一か月。

マウンドを離れてから3年半もの間、
斉藤はこんな日々と向き合っている。

なぜ…、
なぜこんな変わらない毎日に前を向くことができるのか。



【斉藤】
「(辞めようと思わなかった?)そりゃ何回もありますよ。あります、あります。
(何で辞めなかった?)最終的に投げたい気持ちが勝つんですよね。
 ほんまにもう無理やなと思った時期もありましたし、気持ち的に。
 やっぱ自分のその思いに正直に生きるのがベストかなと、そこに行きつくんですよ。」


支えているのは、「マウンドに立ちたい」という気持ち。


現役最後のマウンドとなった2007年、
斉藤は3年半前のあのマウンドをどう記憶しているのだろうか。


【斉藤】
「肩はもうボロボロですよ。投げれるけど、投げたあかん状態やったんちゃうかなと。
 そのときは別にそう思わなかったですけど。(痛かった?)
 痛み…、痛みはたぶん越えてましたね。何十球投げたらもう感覚がないんですよね。
 登板後はもう毎回、歩いて腕を振っているだけで亜脱臼ですよ。
 パコパコ外れるような、あんまり腕を振らないようにして、2・3日腕は上がらないですし。
(歩いているだけで亜脱臼?)もうガクガクガクガク外れているんですよね。
 脱臼まではいかないですけど。」


右肩が壊れると分かっていながら、
マウンドに立ち続けた斉藤。

【斉藤】
「(グラウンドではまったくわからなかったが…?)みんなにそんな姿を
 見せたところで何も始まらないですし、そういう決断をしたのは自分なのでね。
 誰のせいでもないですし。」



右肩のために、マウンドに上がらないという選択肢もあった。
だが、斉藤はチームのため、エースとしての責任感だけで、
マウンドに上がり続けた。

その結果が、「今」。
斉藤はチームでの自分の居場所を失うことになった。





変化のない毎日、時間15分、距離40メートルのキャッチボール。
それでも斉藤は変わらない毎日に前を向く。

自分で選んだ道だから。





そして、4月23日。
斉藤は一昨年の夏以来となるブルペンに入った。
静かなブルペンで、久しぶりに聞く心地よいミット音。

1年8か月ぶり、傾斜のあるマウンドの感触を確かめながら。

5分間、21球。

その一球、一球に込められる思い。

【斉藤】
「やっぱり気持ちがいいですね。ここまで来るのに…、
 たかがブルペンですけど、僕にとっては大きな第一歩なので。
 どんな感じになるんやろという楽しみと、
 ちゃんと投げられるかという不安と色んな感情のなかで投げました。」



コーチとして目指す一軍のマウンド。
今、斉藤ができること…

【斉藤】
「諦めなかったら、何でも叶うというわけではないですけれども、
 基本的な自分の目標であったり、思いであったりっていう、
 そこのブレがない限り、行く場所行く場所に間違いはないと思うので、
 そういうものを、そういう姿を見せたいというか。」


コーチ斉藤和巳の”再出発”。
目指す場所がある限り、斉藤が歩みを止めることはない。

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