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ホークス情報

2019年2月17日

“甲斐キャノン”の秘密道具


去年の日本シリーズ。
機動力の広島をシャットアウト。
6連続盗塁阻止でMVPに輝いた、キャッチャー甲斐拓也。
その活躍の裏には、ある“道具”の存在が―


【甲斐選手】
小さくて、浅くて、「こんなのを使ってるんか」


【甲斐キャノンの秘密道具】

昨シーズンの盗塁阻止率は、大差の1位。
それでも、「自分の肩は強くない」と話す甲斐。
一体、どういうことなのか。
その「肩」について、西武の森と比較した。

右手からボールが離れて、2塁に到達するまでの時間は
両者ともに1.2秒だった。
つまり、肩の強さは、変わらないということだ。
では、どこに差があるのか。
それは、“捕球して右手を離れるまで”の時間。

甲斐は、0.57秒。対して森は、0.73秒。
つまり、甲斐キャノンの神髄は
「捕ってからの速さ」にあったのだ。


【甲斐選手】
掴んで、ボールを取りに行くというイメージではないので
例えばボールの勢いで来て、これをポンって弾くイメージなんで


ボールを取りに行くというよりも、ボールはもうこっちに弾くいて持つ。
弾くように持ちかえることで、時間を短縮する。
それを可能にしているのが、このキャッチャーミット。


【甲斐選手】
これ見たら分かるかな?
浅いんで、もうこんな感じなんで。ましてや小さいんで。
弾きやすくなると思うんですよね、浅い分。


その特注のミットを作っているのは、
社員13人の野球用品メーカー「ハタケヤマ」。

キャッチャーミットに関しては、
プロ野球選手のおよそ50%のシェア。
社長の畠山さんが、自ら設計を手掛けている。


【畠山さん】
(もともとはプロ野球が)変化球の種類が多くなって、谷繁選手らが使っていたのが、
大魔神のフォークボールが落ちてショートバウンドになるんで
スポっとはいるような深いミットが主流だった。


そう。一般的なミットは
ピッチャーの球を正確に捕球するため、ポケットが深く作られている。
一方で、甲斐の浅いミットは、その常識を180度覆すものだった。


【畠山さん】
凄く浅いんですよね。球の入れが広くて浅い。
比べてみると分かるんですけど、ポケットの入りが全然違うと思うんですよ。
利点はまず受けた時に出しやすい。深いと手を入れていかないといけない。
ボールを送球しやすいということ。


比べてみると一目瞭然。
一般的なミットに比べると、
甲斐モデルの奥行きが、極端に浅いことが分かる。

浅い分、ボールを右手に持ちかえやすい。
甲斐の素早いスローイングにつながる、特殊なミット。

そこには、「Gin」の刺繍が入っていた。
実は、西武から巨人にFA移籍した
炭谷銀仁朗から譲り受けたものだった。


【炭谷選手】
拓也が「憧れてます。ありがとうございます。」とあいさつしに来てくれてから。
今まで3つあげたのかな。
試合中でもずっと僕の刺繍が入ったミットを使っているんでね。見るたびに嬉しく思うね。


【甲斐選手】
キャッチャー像として、あのスタイルというか、フォルムというか、
あのキャッチングと、ていうのを見た時に凄い衝撃を受けましたし
最初もらったときは、小さくて、浅くて、
「こんなのを使ってるんか」っていうまたそこの衝撃。
「よくこれを使えるな」っていうのが1番最初でしたね。


小さくて浅い分、キャッチングが難しくなる特殊なミット。
日本球界で、この形を使っているのは
甲斐と炭谷、2人だけだという。


【炭谷選手】
誰よりも小さいと思いますね。大きさが。なぜかと言うと手の感覚で撮りたいのが1つ。
ハンドリングは良いと思う。


【甲斐選手】
小さいし、浅いし、難しかったんですけど、だんだん使っていくうちにその感覚、
手のひらで捕るっていう感覚というのが自分の中でもわかってきて
浅いっていうのは、握り替えがスムーズにいく。
それはもうこのミットだから出来るし、難しいんですけどね。


そして、甲斐の道具へのコダワリは、ミットだけではなかった。
普段、なかなか注目されることのない、「プロテクター」。
こちらもハタケヤマ製だ。


【甲斐選手】
まず、これですよね。ないですこれ他には。
この空洞っていうのもハタケヤマさんにしか無いですね。


【畠山さん】
これはもともと、相川選手がヤクルト時代にヒントをもらって、
ショートバウンドが多いと、弾かないやつが欲しいと、
普通の衝撃吸収材はココに入ってるんですけど、プラスカーテンのように空洞がある。
ショートバウンドだとほぼ弾かないで前に落ちる。


普通、プロテクターの前面には、このような衝撃吸収材がある。
ハタケヤマでは、さらにその上に、
「ビブソーブ」という柔らかい素材を配置し、空洞を作った。
この構造で、ボールの衝撃を和らげるという。


【甲斐選手】
僕らキャッチャーっていうのはワンバン体で止めます、ランナーいるじゃないですか、
その時に弾きすぎちゃうと進んじゃうんですよね。
いかにこのワンバンを、止めるのは止めるけどここ(下)に落とすかっていうのが仕事になるんですよ。
ビジネスホテルとか普通のホテルに行って風呂場あるじゃないですか、カーテンあるじゃないですか、
水が出ないようにカーテン。それにボールをポンって投げるじゃないですか、
そしたらサッて下に落ちるじゃないですか、っていうイメージです。
分かります?分かってくれますか?


ショートバウンドを、極力弾かないように-。
ハタケヤマが特許も取った、斬新なアイデアだった。

あの千賀のお化けフォークも、ポトリと目の前に。
だからこそ、すぐに掴んでスローイングへ。
これまで、ランナーの進塁を幾度となく防いできた。


【甲斐選手】
このキャッチャー道具にはすごく助けられています。
全てを変えてくれました。はい。


日本シリーズMVPの裏にあった、
道具へのコダワリ。
そして最後に甲斐は、こう締めくくった。


【甲斐選手】
無いよ他にこんなキャッチャーの話するの!
なんかスゲー楽しかった!

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