2008年12月26日 放送
厳しさが増す地場水産業界でトップを走り続けている鮮魚仲卸し会社。
「アキラ水産」の安部社長は毎日午前3時には市場に並んだ魚を競り落とし量販店や小売店に卸しています。全て売り終わるのは朝の7時ごろ。4時間が勝負の短期決戦を50年間続けています。厳しい中でもグループ全体の売り上げは80億円から90億円。さらに伸び続けているといいます。
平成20年はアキラ水産にとって90周年の節目の年でした。
90年前、安部社長の祖父が今の福岡市の柳橋連合市場を買い取り「明市場」としてスタートしたのが始まりです。社名の“アキラ”は祖父の長男、安部社長の伯父の名前からつけられました。
近年、若い人たちの「魚離れ」は深刻です。たくさんの人にもっと魚を食べてもらいたいと安部社長が理事を務める「魚食普及推進協議会」が働きかけ、月に一度、福岡市中央卸売り市場を一般の人たちに開放することになりました。毎月第2土曜日に魚の模擬競りやウナギのつかみ取り大会、料理教室などを開いています。7月から始め、最初は1万1000人、10月には農水祭とあわせての開催で2万人が訪れました。開催するたびに来場者が増え、市場は多くの親子連れなどで普段と違う賑わいを見せています。
「これからも初心を忘れずやっていきたい。夢はとにかく会社がきちんとした形でお客さんに粗相の無いよう、みんなが幸せになればいいと思っています。そう大した夢じゃないですけどね。」そう話す安部社長は、体の続く限りこれからも毎朝3時に市に立ちます。活きの良い美味しい魚を多くの食卓に届けるために。
| アキラ水産 社長 安部 泰宏 氏 |
| 1939年3月29日生まれ |
| 福岡大学附属大濠高校 卒業 |
| 1957年 | 明商店(現・アキラ水産)入社 |
|---|---|
| 1976年 | 代表取締役 就任 |
仲卸業のトップとして業界のけん引役であるアキラ水産では数々のオリジナルの加工商品も開発しています。明太子や鯛茶漬け、鯖茶漬けなどが人気でネットなどで販売しています。美味しい魚は博多の“宝”。これからも地元の食文化を全国に発信し続けます。