
2020.05.07
連休のラストはコレ!爆笑の渦が日本を救う『有吉の壁2時間SP』
連発、怒涛、間髪入れず。とにかくノンストップ、息継ぎなしで次々と笑いが巻き起こる『有吉の壁』。今回はGWに締めくくりにふさわしい2時間SPでした。
最近ずいぶんと温かいので窓を開けてテレビを観ていたのですが、どうもお隣さんも『有吉の壁』を観ているのが漏れてくる音からわかりました。偶然の親近感にちょっとほっこり。ただ、しばらくすると僕とは笑うポイントが微妙にズレていることに気づき、「もしかしたら食べ物の趣味も違うかも。下手に『つまらないものですが』などとおすそわけしようものなら、本当につまらないものと思うかもしれない。気を付けよう」などと余計な決意をしてしまいました。というか聞き耳たててすみません。
新企画も登場!元野球少年のあの芸人が大活躍
今回は新企画「日本カベデミー賞」が登場。芸人たちが架空の俳優・女優になりきり、一切の台本なしで有吉さんの無茶ぶりに応えるというものでした。キラリと光るのはアドリブ力。さすがは今をときめく芸人たちです。この番組はいつも数十人単位で芸人たちが集まるのですが、地方では敵なしのエースたちが集まった甲子園さながらの夢舞台のようです。
甲子園といえば、今回活躍した芸人のなかにも実は元甲子園球児がいます。ご存じの方もいるかもしれませんが、とにかく明るい安村さん。北海道の名門・旭川実業高校野球部出身で、甲子園のマウンドに上がっています。ただし伝令として、というオチが芸人としてオイシすぎます。
今回はそんな安村さんが大活躍。前述の「日本カベデミー賞」では佐藤浩市ならぬ「グラニュー糖浩一」で優秀主演男優賞を受賞。グラニュー糖浩一…ジワります。個人的な感覚ですが、安村さんが出てくると「いつスベるのか」という妙な期待感があって好きです。
「ブレイク芸人総選挙」では、大都会で敗北を味わった「安村昇剛(しょうごう)」というキャラを演じていました。本人がドキュメンタリーネタと公言するように、キャラ名の「安村昇剛」って本名なんですよね。めっちゃイケメンネーム。
東京ってすごーい 東京ってすごーい
北海道の田舎の控えめで大人しかった俺が
東京に来て20年経ったら
恥ずかしくもなく こんなことができる
こんな歌にのせてなんとも言えないダンスを披露。揺れる贅肉、元甲子園球児とは思えぬ体型には無常観が漂います。それはともかく、「東京ってすごーい」のフレーズには彼の生きざまが集約されている気がしてなりません。自らを苦労も苦悩も挫折も味わった敗北者としつつも、這い上がってやる、生き残ってやるという気概を感じます。誰がなんと言おうと僕は感じます。
そんな昇剛くん。ネタにもありましたが、幼いころに両親が離婚して祖母に育てられたそうです。しかし、おばあちゃんも甲子園の土まで踏んだ孫が、まさか全国ネットで「履いてますよ」と股間を指さし、毎週のようにバリカンで髪を刈られることになろうとは夢にも思わなかったはず。「東京ってすごい」とはおばあちゃんの声であるのかもしれません。
大いに笑った2時間。今年のGWは多くの人にとってかつてないGWだったと思いますが、なんにせよ笑って明日を迎えられるってことは、何より生きている実感だと思うのです。テレビって、お笑いって、やっぱりいいなと思ったのは僕だけではないはずです。
イラスト 鎌田かまを
最近ずいぶんと温かいので窓を開けてテレビを観ていたのですが、どうもお隣さんも『有吉の壁』を観ているのが漏れてくる音からわかりました。偶然の親近感にちょっとほっこり。ただ、しばらくすると僕とは笑うポイントが微妙にズレていることに気づき、「もしかしたら食べ物の趣味も違うかも。下手に『つまらないものですが』などとおすそわけしようものなら、本当につまらないものと思うかもしれない。気を付けよう」などと余計な決意をしてしまいました。というか聞き耳たててすみません。
新企画も登場!元野球少年のあの芸人が大活躍
今回は新企画「日本カベデミー賞」が登場。芸人たちが架空の俳優・女優になりきり、一切の台本なしで有吉さんの無茶ぶりに応えるというものでした。キラリと光るのはアドリブ力。さすがは今をときめく芸人たちです。この番組はいつも数十人単位で芸人たちが集まるのですが、地方では敵なしのエースたちが集まった甲子園さながらの夢舞台のようです。
甲子園といえば、今回活躍した芸人のなかにも実は元甲子園球児がいます。ご存じの方もいるかもしれませんが、とにかく明るい安村さん。北海道の名門・旭川実業高校野球部出身で、甲子園のマウンドに上がっています。ただし伝令として、というオチが芸人としてオイシすぎます。
今回はそんな安村さんが大活躍。前述の「日本カベデミー賞」では佐藤浩市ならぬ「グラニュー糖浩一」で優秀主演男優賞を受賞。グラニュー糖浩一…ジワります。個人的な感覚ですが、安村さんが出てくると「いつスベるのか」という妙な期待感があって好きです。
「ブレイク芸人総選挙」では、大都会で敗北を味わった「安村昇剛(しょうごう)」というキャラを演じていました。本人がドキュメンタリーネタと公言するように、キャラ名の「安村昇剛」って本名なんですよね。めっちゃイケメンネーム。
東京ってすごーい 東京ってすごーい
北海道の田舎の控えめで大人しかった俺が
東京に来て20年経ったら
恥ずかしくもなく こんなことができる
こんな歌にのせてなんとも言えないダンスを披露。揺れる贅肉、元甲子園球児とは思えぬ体型には無常観が漂います。それはともかく、「東京ってすごーい」のフレーズには彼の生きざまが集約されている気がしてなりません。自らを苦労も苦悩も挫折も味わった敗北者としつつも、這い上がってやる、生き残ってやるという気概を感じます。誰がなんと言おうと僕は感じます。
そんな昇剛くん。ネタにもありましたが、幼いころに両親が離婚して祖母に育てられたそうです。しかし、おばあちゃんも甲子園の土まで踏んだ孫が、まさか全国ネットで「履いてますよ」と股間を指さし、毎週のようにバリカンで髪を刈られることになろうとは夢にも思わなかったはず。「東京ってすごい」とはおばあちゃんの声であるのかもしれません。
大いに笑った2時間。今年のGWは多くの人にとってかつてないGWだったと思いますが、なんにせよ笑って明日を迎えられるってことは、何より生きている実感だと思うのです。テレビって、お笑いって、やっぱりいいなと思ったのは僕だけではないはずです。
