
2020.05.04
『美食探偵 明智五郎』第4話は、かつてないインパクト
トレンド入り確実?「キッチンハラスメント」
『美食探偵 明智五郎』第4話は、かつてないインパクト
はい、白状します。完全に油断してました。
「さて今日はどんな旨いもんが出てくるとかね」
と、呑気に構えていたところ、「美食探偵 明智五郎」第4話はまさかのスプラッター回。
今回は、夫の母から送られてくる大量の手料理と、その“おふくろの味”を押し付ける夫に悩む主婦・桐谷みどりこと「れいぞう子」(仲里依紗)が、ネットで知り合ったマリア(小池栄子)に心の闇を増幅され、夫を殺害する事件。夫の同級生であった明智五郎(中村倫也)はいち早く異変に気付くも、事件を追うなかで小林苺(小芝風花)が窮地に陥って…というもの。
とにかく怖い。怖すぎる。
夫婦の亀裂が殺人事件へと発展する…とここまでは違和感ないけれど、旦那さんが亡くなったあとは前回登場したシェフの伊藤(武田真治)も加わって、
舞う血しぶき、バスルームin血の海。
旦那さんまさかのバラバラ。いや武田さん、そりゃ包丁技術と筋肉の無駄遣いでっせと思いながら、一人で何度「うわあ」と生のゴーヤをかじったような顔で声を上げたことか。この日はなんてったってGW。隣の家は家族で作ったお菓子やケーキなんかで「うわあ」と歓喜しているかもしれないと考えると、「うわあ」の格差がちょっと切ない。
怖かったけれど、仲里依紗さんの鬼気迫る演技はすばらしかったですね。プライベートではおしどり夫婦なイメージですが、“おふくろの味”に追い詰められる主婦を見事に演じきっていました。
ちなみに実際のオシドリ(鴛鴦)は毎年パートナーを変えるし、育児もメスのワンオペです。
あなたにとっておふくろの味は?キッチンハラスメントにもご注意!
さて、今回のテーマであった「おふくろの味」。みなさんにとっておふくろの味ってなんでしょう?僕は「黒豆」でしょうか。丹波産の大きな黒豆をツヤツヤテリテリ、ガツンと健康など顧みず容赦なく甘く煮たやつ。これをタッパに入れてスプーンでザッパザッパと食べるのが正月の楽しみでした。黒豆ってシワを入れず、きれいに煮るのってすごく難しいんです。
母は調理師であり栄養士でもあったのでどこかで身につけたんでしょうが、レシピを教えてもらっても、未だ同じようには炊けません。母の黒豆を20歳とするなら、僕のはうまくいっても60歳くらい。いつも初老の雰囲気で焚き上がります。
そういえば、“おやじの味”も好きでした。僕の場合は東南アジア系の風貌をした親父(純日本人)が作る、コショウたっぷりのハムエッグがそれ。たまに作る、という稀少性が美味しさの秘訣だったかもしれません。今は自粛生活のため、家族そろって食事をする機会も多くなっている家庭も多いでしょうし、世のパパたちは子供に「意外にできるな、こやつ」と刷り込むいい機会かもしれません。
また、劇中では「おふくろの味を妻に押し付ける」“キッチンハラスメント”なるワードも出てきました。これはたしかにありえると妙に納得。ただ、最近はやたらとハラスメントが乱立しているのは気になります。
もちろんハラスメントはダメです。が、いきすぎたハラスメント探しもある意味ハラスメントな気がします。その場合は「ハラスメント・ハラスメント」、ハラハラとでも言うんでしょうか。もはやなにがハラスメントなのかわからなくなりそうですが、とにかく不用意な言動は気をつけねば、と内心ハラハラしております。

イラスト 鎌田かまを
『美食探偵 明智五郎』第4話は、かつてないインパクト
はい、白状します。完全に油断してました。
「さて今日はどんな旨いもんが出てくるとかね」
と、呑気に構えていたところ、「美食探偵 明智五郎」第4話はまさかのスプラッター回。
今回は、夫の母から送られてくる大量の手料理と、その“おふくろの味”を押し付ける夫に悩む主婦・桐谷みどりこと「れいぞう子」(仲里依紗)が、ネットで知り合ったマリア(小池栄子)に心の闇を増幅され、夫を殺害する事件。夫の同級生であった明智五郎(中村倫也)はいち早く異変に気付くも、事件を追うなかで小林苺(小芝風花)が窮地に陥って…というもの。
とにかく怖い。怖すぎる。
夫婦の亀裂が殺人事件へと発展する…とここまでは違和感ないけれど、旦那さんが亡くなったあとは前回登場したシェフの伊藤(武田真治)も加わって、
舞う血しぶき、バスルームin血の海。
旦那さんまさかのバラバラ。いや武田さん、そりゃ包丁技術と筋肉の無駄遣いでっせと思いながら、一人で何度「うわあ」と生のゴーヤをかじったような顔で声を上げたことか。この日はなんてったってGW。隣の家は家族で作ったお菓子やケーキなんかで「うわあ」と歓喜しているかもしれないと考えると、「うわあ」の格差がちょっと切ない。
怖かったけれど、仲里依紗さんの鬼気迫る演技はすばらしかったですね。プライベートではおしどり夫婦なイメージですが、“おふくろの味”に追い詰められる主婦を見事に演じきっていました。
ちなみに実際のオシドリ(鴛鴦)は毎年パートナーを変えるし、育児もメスのワンオペです。
あなたにとっておふくろの味は?キッチンハラスメントにもご注意!
さて、今回のテーマであった「おふくろの味」。みなさんにとっておふくろの味ってなんでしょう?僕は「黒豆」でしょうか。丹波産の大きな黒豆をツヤツヤテリテリ、ガツンと健康など顧みず容赦なく甘く煮たやつ。これをタッパに入れてスプーンでザッパザッパと食べるのが正月の楽しみでした。黒豆ってシワを入れず、きれいに煮るのってすごく難しいんです。
母は調理師であり栄養士でもあったのでどこかで身につけたんでしょうが、レシピを教えてもらっても、未だ同じようには炊けません。母の黒豆を20歳とするなら、僕のはうまくいっても60歳くらい。いつも初老の雰囲気で焚き上がります。
そういえば、“おやじの味”も好きでした。僕の場合は東南アジア系の風貌をした親父(純日本人)が作る、コショウたっぷりのハムエッグがそれ。たまに作る、という稀少性が美味しさの秘訣だったかもしれません。今は自粛生活のため、家族そろって食事をする機会も多くなっている家庭も多いでしょうし、世のパパたちは子供に「意外にできるな、こやつ」と刷り込むいい機会かもしれません。
また、劇中では「おふくろの味を妻に押し付ける」“キッチンハラスメント”なるワードも出てきました。これはたしかにありえると妙に納得。ただ、最近はやたらとハラスメントが乱立しているのは気になります。
もちろんハラスメントはダメです。が、いきすぎたハラスメント探しもある意味ハラスメントな気がします。その場合は「ハラスメント・ハラスメント」、ハラハラとでも言うんでしょうか。もはやなにがハラスメントなのかわからなくなりそうですが、とにかく不用意な言動は気をつけねば、と内心ハラハラしております。

イラスト 鎌田かまを