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番組審議会だより

第530回(平成28年12月21日)

  • 審議対象番組 「目撃者f もとの体を返して~子宮頸がんワクチン問題~」(FBS制作)
  • 審議対象日 11月27日(日)
  • 放送時間 25時35分~26時05分
         <28日(月)午前1時35分~2時05分>
        

【議事の概要】

<番組内容>
 ローカルドキュメント番組として1996年4月にスタートし毎月1回制作している「目撃者f」。今回のテーマは、日本各地で訴訟が起きている子宮頸がんワクチン問題。既に福岡地裁でも裁判が行われ、被害を実感してほしいと被害女性が名前と顔を出してカメラの前で実情を訴えます。被害女性を通して子宮頸がんワクチンをめぐる被害の実態に迫ります。

<委員のご意見>
・「目撃者f」が扱うに相応しいテーマだった。難しくて重いテーマだが、意義深いドキュメンタリーに仕上がっていた。
・予防接種の重要性と難しさを感じた。副反応が残る被害者の事例も含め子宮頸がんワクチンというナイーブな問題をとても丁寧に取り上げていた。問題の深さ、いくつかの立場からの見方など、現時点で解決を探る上での問題提起がされていた。
・娘二人を持つ身としては、身につまされる思いで見た。被害者と同じ年頃の娘を持つ視聴者にとっては訴求力のある番組だと思った。
・裁判になっている案件でワクチンと被害の因果関係について厚生労働省や製薬会社の言い分が不十分であった。もっと厚生労働省や製薬会社を取材し意見を取り上げることがバランスとして必要ではなかったかと思った。
・被害者が毎日記録している体の痛みのノートを取り上げたのは非常に良かった。単なる証言ではなく、残った記録によって被害の信憑性が高まり、事実の重みが違ってくると思った。
・子宮頸がんワクチン訴訟は九州だけではなく、東京、大阪、名古屋など4地裁で争われているが、それらの被害の全体像も伝えたほうが良いと思った。
・世の中に埋もれている社会問題に光を当てる非常にいい番組だと思った。被害者とその家族が突然降りかかった副作用に苦しみながら懸命に生きていこうと努力していく姿はよく描けていたと思った。
・全体を通して被害を訴えている人たちに寄り過ぎているのではないかと思った。裁判も起こったばかりで結果もどうなるか全く分からない状態でワクチンを頭から否定しているように仕上がっているのは少し問題があると思った。
・日本以外のワクチンに対する捉え方、他国ではまだ推奨しているのか、また日本の中でワクチンを賛成している医師の話、被害を訴えつつ訴訟に参加しない被害者の言い分なども聞きたかった。随所でもう少し説明がほしかった。
・何が問題なのかという視点が分からず、もやもや感が残った。裁判を主役にするのか、被害者が病気を乗り越え今後どう成長していくのかを見ることも必要で、裁判に勝つことと被害者の成長物語とは必ずしも比例しない。FBSとしてどっちに視点を持っていくのか今後の課題だと思った。

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